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甘い責め苦1
竜蛇の骨張った指が、犬塚の後孔の奥深くに潜り込む。
「……美味いか? 犬塚」
「あ……嫌だ……やめろッ!」
後ろ手に拘束され、尻を剥き出しにされて、涼の目の前でアナルを犯されている。
屈辱と羞恥で神経が擦り切れてしまいそうだ。
それなのに……
「……はぅ、あ」
犬塚の竜蛇の指を美味そうに、しゃぶるように締め付けている。まごう事なき快楽に、犬塚は熱い吐息を吐く。
───飢えていたのか……こんなにも。
犬塚は心の奥底で自嘲ぎみに思う。こんな状況なのに、犬塚の肉体は歓喜していた。この一週間の飢えが、竜蛇によって満たされていく。
「……あ、あ」
「ああ、可愛いよ。犬塚」
竜蛇は舌舐めずりをするように、己が唇を舐めた。琥珀の瞳に悪戯な光が浮かぶ。
「あっ!?」
犬塚の黒髪を掴んで顔を上げさせた。
「涼にも見てもらえ」
「嫌だッ……やめろッ!」
犬塚は抵抗しようとするが、上から押さえ付けられ、後孔を指で犯されて碌に力が出ない。
「……」
涼が茶色い瞳で犬塚の顔を見ている。
「見るなッ!……頼むから……あ!」
竜蛇は指を増やして、犬塚の感じるポイントを責め始めた。犬塚は目をキツく閉じて、唇を噛み締めた。
「……あっあぁ!」
だが、犬塚の性感を知り尽くした竜蛇の手練手管で、思うままに鳴かされてしまう。
閉じる事の叶わなくなった唇を戦慄かせて、甘い声音で哀願した。
「お願いだ……やめてくれっ!……あ! 竜蛇ぁ……」
「こんなに飢えているくせに……」
「嫌だ……いや……あ! あ!」
嫌々と言うが、犬塚の声は甘く、淫らな響きしかない。
犬塚が薄っすら瞼を開けると、涼と目が合った。
「……ッ!!」
「……すごい締め付けだな」
「……言うなッ!……あ…頼む……見ないでくれ頼むから……あぅ」
犬塚の潤んだ黒い瞳から、コロリと涙が溢れた。
「組長」
「なんだ?」
「そろそろギブアップしていい?」
涼が竜蛇を見て言った。
この二人の性的趣向だと、第三者が居る事は程良いスパイスになる。
だがこれ以上は毒だ。犬塚を見て、涼はそう判断した。
「ああ。いいだろう」
「後片付けは自分でやってね」
涼はあっさりとキッチンを出て行った。
犬塚は安堵したように脱力をした。
竜蛇の指が後孔から出ていき、犬塚はその刺激に震えたが、すぐにもっと熱い竜蛇の雄が触れた。
「あっ、あぁああ────ッッ!!」
そして、逞しい男根に一気に貫かれて、犬塚は甘い悲鳴を迸らせた。
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