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家族1
竜蛇は犬塚の雌の孔で何度も射精した。
「あぁあ───ッ!」
この度に高い悲鳴を上げて、犬塚は空イキしまくった。もう吐き出すものが無いくらい、前でもイカされているからだ。
「……ッ」
竜蛇は犬塚の体に重なるように倒れ込んだ。ハァハァと荒い呼吸が響いた。
呼吸が落ち着いた頃、竜蛇は顔を上げて犬塚にキスをした。激しさは鳴りを潜め、穏やかでしっとりとした口付けだった。
それでも、犬塚は夢中になって竜蛇の舌を吸った。竜蛇が離れようとするのを唇で追って引き留めて、再び舌を吸った。
キスをやめて欲しくなかった。
まるで中毒者のように、竜蛇の唇を舐めて舌を吸い、唾液を啜った。
「……ん、ん…た、つだ……ふぅ、ん」
犬塚が満足するまで、竜蛇は接吻を続けた。
長すぎる接吻が解けてから、ゆっくりと犬塚の中から男根を抜いた。
「……んっ」
「ああ……ひどい有り様だな」
竜蛇はダイニングテーブルの有り様を見て、涼に怒られるな、と笑った。
涼の名前に犬塚がピクリと体を揺らした。
「後始末は俺がする。まずは風呂が先だ」
竜蛇は犬塚を抱き上げて、バスルームまで運んだ。
そして、犬塚の腕の紐を解き、ガウンを脱がせた。
犬塚の足元にしゃがんだ竜蛇が、意味ありげに親指を足枷に触れさせると、カシャリと足枷が外れた。
「……」
「生体認証だ。俺にしか外せない。その首輪もな」
スーツを脱ぎながら、竜蛇が教えてくれた。随分、金のかかった“アクセサリー”だ。犬塚は呆れたように、床に落ちた足枷を見つめた。
バスルームに入った二人は熱いシャワーを浴びた。
長時間のセックスでクタクタだったが、犬塚はどうにか立っていた。
竜蛇は犬塚に軽くキスをして、唇を触れ合わせたまま囁いた。
「洗ってくれ」
犬塚はボディソープを手に取り、竜蛇の逞しい胸に手のひらを這わせた。竜蛇もゆっくりと犬塚の裸身に手のひらを這わせる。
その手の動きに性的な意味は無く、穏やかな空気が流れていた。
飢えが満たされ、セックスで疲れて気怠い裸身を互いに洗い合う。まるっきり恋人同士の甘いアフターセックスの時間だった。
犬塚は誰ともそんな時間を過ごしたことが無いので分からなかったが、この穏やかな時間を心地よく感じていた。
竜蛇は戯れにキスを仕掛けた。
やり返すように、犬塚は竜蛇の顎に軽く噛み付いた。
竜蛇はくすくすと笑って、犬塚と鼻先を擦り合わせた。
「愛してるよ。犬塚」
犬塚だけに与える、蕩けるように甘い声で囁いた。
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