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志信1

  それから数日後。 涼が帰った後、いつものように竜蛇と犬塚は一緒にシャワーを浴びていた。 時折、キスをして、舌を絡ませながら。竜蛇とこんなふうに戯れることに、犬塚はすっかり慣れてしまった。 「……ん、竜蛇……っ」 シャワーを浴び終えて、裸のまま寝室へ戻る。キスをしながら、二人はもつれ合うようにベッドへと倒れ込んだ。 一度、唇をほどいて竜蛇が体を起こした。腕を伸ばして、ベッドの下に置かれていたバッグから何かを取り出す。 竜蛇が手に持ったのは麻縄だった。 それを見た犬塚はビクリと体を揺らしたが、逃げはしなかった。竜蛇は無言で犬塚を伏せにし、両腕を後ろ手に縛った。 キリキリと、肌に縄が食い込む。その甘美な締め付けに、犬塚は甘く苦しげな吐息を吐いた。 腕を拘束した犬塚の裸体を再び表に返し、両脚を開かせた。竜蛇は犬塚の足首を掴んで縄で縛り、ベッドの脚に縄先を括り付けた。 犬塚は後ろ手に縛られ、両脚を大きく開いた状態で、足首を左右のベッドの脚に固定するように縛られた。竜蛇の下で、身動きできずに裸体を晒すことになる。 縄で縛られる事は久しぶりで、体の自由を奪われる感覚に犬塚の体は熱を持ち始めていた。 「どうした?」 じっと犬塚の裸体を眺めていた竜蛇が、笑いを含んだ声音で聞いた。 「もう反応しているじゃないか。縛られただけで興奮したのか」 竜蛇の骨ばった指が犬塚のペニスをそっと撫でる。すでに先が濡れていた。 「あっ!」 「可愛いな。何を想像している? 縛られたまま犯されるのだと考えると濡れてしまうのか?」 「言うな……!」 犬塚は顔を背けて、抵抗するそぶりを見せた。そうして見せかけだけの抵抗をする事すら、竜蛇を煽るのだ。 「お前は簡単にイってしまうからな」 竜蛇は犬塚の半勃ちのペニスの根本に、黒の革製のコックリングを嵌めてキツく締めた。 「ぅあッ!」 「ここにも……」 犬塚の乳首を掴んで、強く捻った。犬塚の裸身が大きく反り、更に胸を突き出した。 「なんだ? もっと強く乳首を責めて欲しいのか? はしたない子だ」 「違う、離せ! ああッ!」 ギリギリと掴まれた乳首を容赦なく捻り上げられて、犬塚の裸身がのたうつ。その艶かしい恥態を、竜蛇はじっくりと視姦した。 散々、乳首を責めて犬塚を鳴かせた後で、竜蛇は指を離した。ようやく解放された犬塚の体が、ぐったりとベッドに沈む。 だが、竜蛇は犬塚に休む暇は与えない。今度はニップルクリップで犬塚の乳首を挟んだ。 「……いっ!?」 ネジで調節して、キリキリと犬塚の乳首を締め付ける。小さな乳首を器具に挟まれる鋭い痛みに、犬塚の目に生理的な涙か浮かんだ。 左右の乳首を締めあげたクリップは細いチェーンで繋がっていた。犬塚が身悶える度に、シャラシャラとチェーンが揺れた。 「う、はぁ、あ……あぁあ……」 犬塚は完全に勃起しており、根本に嵌められたコックリングがキツくペニスを締め付けていた。苦痛と快楽の狭間で、犬塚は忙しなく熱い息を吐く。切なげに眉根を寄せた表情は情婦のそれだ。竜蛇が責めれば責めるほど、淫らで可愛くなる。愛らしい雌犬だ。 だからこそ、竜蛇は追いつめるしかなくなるのだ。 「犬塚。コレは俺の趣味ではないんだが……お前が好きかと思って用意した」 竜蛇の言葉に犬塚はきつく閉じていた目を開けて、竜蛇の手元を見た。

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