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見えない鎖3

「ぅあ!」 竜蛇は犬塚の黒髪を鷲掴み、ベッドまで引きずっていった。 「竜………ッ!?」 犬塚をベッドに乱暴に押し倒して、竜蛇は噛みつくようなキスをしてきた。その激しさに犬塚の体温が上がる。 「はぁっ………あ、たつだ………う!」 竜蛇は無言で犬塚の服を脱がせた。 ろくな抵抗もできないでいる犬塚の両手を、解いたネクタイで後ろ手に縛った。 犬塚はされるがままになっているが、心臓はバクバクと早鐘を打つ。 こんな風に一方的に扱われる事に嫌悪どころか興奮している自分がいた。 裸に剥いて後ろ手に縛った犬塚を転がして、ベッドを下りて立ち上がった竜蛇はベルトを抜いた。金具の部分を持ち、ぐるりと一周、手の甲にベルトを巻いた。 「た、たつ………」 「退屈だったのか? 幸人」 竜蛇の声は楽しそうだ。 犬塚はどうにか体を起こそうとしたが、竜蛇に押さえつけられてしまう。 尻を上げた伏せの状態にされ「動くな」と命じられた。 その声に、竜蛇に裸の尻を向けたまま、犬塚は動けなくなってしまう。羞恥と期待に体が熱くなる。 「悪い子だ。優しくしてやれば刺激を欲しがる」 「違う………あッ!?」 冷たい革の感触に犬塚の尻がびくりと揺れた。竜蛇がベルトを犬塚の裸身にそっと這わせたのだ。ベルトが触れるか触れないかのタッチで尻の狭間を撫でられて、犬塚の息が荒くなる。 「今夜は痛みをやろう」 「竜………ぁああッッ!!」 竜蛇はベルトで犬塚の尻を打った。ビシッ! と、乾いた音が響く。 「アッ! アッ! ─────ぅああッッ!!」 革のベルトは容赦なく犬塚の尻に振り下ろされ、犬塚の体は思わず逃げをうつ。 「動くなと言っただろう」 「あ、あぁあ………」 竜蛇は拘束した犬塚の腕を掴み、ベッドから引き摺り下ろす。 床に膝をつき、上半身をベッドに伏せさせ、尻を竜蛇に差し出すような体勢にさせた。そして再び、ベルトで打ちはじめた。 「ひっ! ………ッ! ぅうッ! ………あぅッ!!」 パンッ! バシッ! ベルトで尻を打つ音が響き続けた。 「ぁあ………あ………あ」 ようやく責めの手が止まり、犬塚はぐったりとベッドに突っ伏した。 打たれ続けた尻がジンジンと熱い。 竜蛇はクローゼットから何かを取り出し、まるでベッドの端に腰掛けるように犬塚の上に座った。 「ぅぐ」 ちょうど縛られた腕に体重がかかり、犬塚は苦しげに呻いた。 「真っ赤になって、可愛いよ」 竜蛇の冷たい指が犬塚の尻を撫でた。 火照った肌にその感触が心地よく、犬塚はぞくぞくと震えた。 「あ!」 そのまま竜蛇の指は犬塚のアナルに滑り、ヒクつく入口を突いた。 「もの欲しそうだな」 笑いを含んだ声音に、犬塚は唇を噛みしめた。だが実際、早くアナルに挿れてほしかった。 「は、あぁ」 ローションをまとった竜蛇の指が犬塚のアナルに埋まっていく。愛撫するというよりは、準備をしているように義務的に指を増やして動いていた。 「あ、志信………もっと………ッ」 じれったく感じた犬塚が竜蛇にねだったが、竜蛇はクスリと笑って準備を続けた。しばらくして、ずるりと指を抜いた。 「欲張りな雌犬の孔にイイものをやろう」 「なにを………あぁあッ!」 冷たい異物に犬塚は叫んだ。竜蛇は極太のバイブをゆっくりと犬塚のアナルに挿入していく。 「ひぃ、あ! やめっ………ああ、抜けッ………そ、んなもの………あ!」 「美味そうに食っているぞ」 「あ、あぁあ」 ズッポリと根元まで埋めて、竜蛇は革の拘束ベルトでバイブを固定した。 勃起した犬塚のペニスにはリングをはめて根元をきつく締め、射精できないようにした。 そして犬塚に目隠しをして、耳元で囁いた。 「俺はシャワーを浴びてくる。ひとりで大人しく待っていろ」 「え、あ、しのぶ!?」 最後に犬塚の耳に耳栓をして、抱き上げた体をベッドの中央に寝かせた。 「あ、待って………待て、こんな………ッ」 犬塚は全裸で後ろ手に縛られている。 アナルには極太のバイブを挿入され、目隠しと耳栓をされたまま放置された。 視覚と聴覚を遮断されて、拘束され自由を奪われたままの状態は、かえって感覚を研ぎ澄ませた。 肌が粟立ち、背に触れるシーツの感触にさえゾクゾクした。 「こんな、取れ! 外せっ………アアッ!!」 バイブが振動し始めたのだ。 犬塚の裸身が大きくバウンドして、すらりとした脚が驚いたようにもがいた。 ブルブルと胎内で振動する異物に犬塚は嫌悪と快楽に首を打ち振った。 バイブの振動が止まる。 犬塚はほっとして体の力を抜いた。 「悪ふざけはよせ………こんなもの、抜………ッ!!」 今度は回転するようにバイブが動き出した。体の中を掻きまわされて、犬塚は逃げるように体を横向きにしてもがいた。縛られたままではバイブを抜くことも、目隠しをとることもできない。 「あぁあ! や………嫌だッ! ぅあ、あ、は、あぁあ………志信! これ、嫌だッ!」 耳栓をされているので、バイブの振動と自分の声が脳内に響いているように感じる。 部屋の中に竜蛇がいるのかどうかも分からない。だが、犬塚は竜蛇を呼び続けた。 「あっ志信………し、のぶ………あ! 止めろッ………ぁあ、くそっ! 抜けよッ!」 また振動が止まった。ハァハァと肩で息をして、腕の拘束を外そうともがく。 だが……… 「あ、あぁああッッ!!」 再び激しくバイブが動く出す。 肉壁を捏ねまわすように淫らに動く異物に、犬塚は痙攣しながら身悶えた。 こんなもので感じるのは嫌だ。 犬塚のペニスは痛いくらいに勃ち上がっているが、コックリングに阻まれて射精できずにいた。 「ぁああ………ああ………いやぁ………あっ!あっ!」 右に左に逃げを打ち、犬塚はひとり、憐れに身悶え続けた。

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