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第13話

廉の手からモノに与えられた快感が全身に広がり、身体中を駆け巡ってまたモノに戻り、生まれて初めて他人の手でイッた。 「…っ、ああっ」 「慶生、俺のも握って」 「あ?ああ…」 混乱しながらも、導かれるままに廉のズボンのジッパーを下ろすと、はちきれそうに大きく硬くなっている廉のモノに触った。 巧みなキスと手の動きで刺激された自分と違って、廉を極楽に行かせるようなテクニックは、ことエッチ方面には疎い俺には全く無い。その上、奴が好きだと言っているのは、顔が可愛かったり、身体がぽよぽよと柔らかくエロかったりしている女子ではなく、華奢でも色気があるわけでも無い、ただのガタイの良い男子高生だというのに、そんな相手とキスしたり抱き合ったりしたことでこんなに興奮して熱く滾っている廉のモノを、不思議な思いで握った。 自分にしてくれたように手を動かそうとしたが、少し扱いただけで廉はイッてしまった。 「早っ!」 「ま、まさか慶生に触ってもらえるなんて思ってなかったから、う、嬉しくて」 そう言うと、廉はまた俺のモノを握った手に力を入れた。 「うわ、そ、そんなに握ったら…」 「いいよ、また出して。慶生のを触れるなんて、これも夢みたいだ」 「廉、んんっ」 初めて知る快楽に我を忘れて、廉に夢中で抱きつき、腰を奴の手にこすりつけてしまった。

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