俺の身体もそれなりに鍛えてあるので、胸は筋肉で膨らんでいる。膨らんではいるが硬く引き締まっている胸を、廉は壊れやすい豆腐かガラスの器に触るように、手の平で包み込んだ。そのまま軽く揉んで感触を楽しんでいるようだったが、「あっ」と言って手を止めた。 「慶生、乳首が立ってきたよ」 そんなことを報告されて、なんと答えればいいと言うのか。 「そんな触り方するからだろ」 「吸ってもいい？」 「…っ！いちいち聞くなあ！！」 その後のことはあまり思い出したくない。 タガの外れたワンコは大喜びでしゃぶりつき、舐め回し、指と口で乳首を弄り倒した。その間、目を両手で覆ってなすがままに任せていたが、自分の身体がこんなに感じるタイプだったとは驚きだった。廉のくれる乳首への刺激で、快楽の大波に全身が引きずり込まれ、上ずった声が漏れそうになるのを、歯を食いしばって必死で抑えた。おさまっていたはずの股間のモノも再び熱を持ってきて、とうとう我慢出来ずに股間に手を伸ばしたが、気づいた廉に手を避けられた。抗議の声を上げかけたとき、廉は俺のズボンと下着を引き下ろすと、半分勃ちかけているモノを口に含んだ。 びっくりしている間に、先のくびれや裏スジを巧みに舐められ、同時に乳首も指先で弄られて、あっという間にイッてしまった。 感じすぎてわけが分からなくなり、人の口に初めて射精したことも、廉がそれをためらうことなく飲み下したことにも気づかなかった。電流が流れるような感覚に身体がビクビクと揺れ、羞恥と快楽とで頭が混乱している隙を突いて、廉が後ろの窄まりに手をかけた。 「や…！」 ズルい、と言おうとしたが、廉にモノを掴まれ舌や唇、歯を使って再び攻め立てられ、声も出なかった。 指がスルッと中に入り、襞をなぞった。 「ああ…、ううん」 ここに至っては、もう呻き声しか出せない。 廉は中を探りながら、指を増やした。恥ずかしさから足を閉じようとするのを、信じられない力で大きく開いた形に押さえ込まれ、口で前を刺激され、後ろは指で押し広げられ、最早俺の貞操は風前の灯だった。