170 / 444
Relationship 4
「早くしろ」
「早くって……」
人の膝に跨ぐだけでも恥ずかしいのに、それが須藤ともなると余計に恥ずかしい。
「時間がない。早くしろ」
「わ、分かりましたよ……」
人の気も知らないで。
「おい、それは何の冗談だ」
「へ?」
「跨げと言ったら普通はこっち向くだろうが」
「いたた……痛い! わ、分かったから……」
須藤に背中を向けて膝に座った佑月を、無理やり対面させようとしてきたため、佑月の腰が悲鳴を上げた。
佑月はこっそりとため息を吐いて、須藤と向き合うように膝を跨いだ。すると須藤は、満足そうに、それでいて何だか愛おしげに目を細めて見つめてきた。
そんな目を見つめ返している内に、佑月の羞恥はどこかへと吹き飛び、お互いが求め合うように唇を重ねていた。
あの花火から半月。以前と変わらず、須藤は週に一度は時間を空けて佑月に会いに来る。
だが週一とは言っても、昼の空いた時間に事務所に顔を出しに来るときもある。それも度々。それなのに須藤は、昼間佑月に触れられないことがかなり不満なようだ。
だから、夜に会う時は花火の時の佑月の要求は綺麗に無視され、結局壊れる寸前まで抱かれている。
普通男は歳を取るほどに精力は落ちていくものだが、この男は益々元気なようだ。
本当、とんでもない男に惚れてしまったものだ。
「あ……」
いくら音が洩れないからと言って、前に真山が居るというのに、佑月の口からは声がこぼれてしまう。
佑月の唇から離れた須藤の唇が、耳の後ろや首筋に舌を這わせ、指はワイシャツの上から胸の突起を引っ掻いてくる。須藤によって変えられたこの身体は、嫌でも反応してしまっていた。
「す、須藤さん……そこは……」
完全に窮屈になってしまったそこに、須藤は軽く揉み込むように触れてくる。
「お前も触ってみろ」
「うわっ!」
不意に手首を掴まれ、須藤のアソコへと持っていかれる手。佑月のモノとは比べ物にならないほどに大きな須藤のモノは、見事な成長を遂げていた。
「出すぞ」
「え……? 出す?」
直ぐに意味を理解出来ずにいると、須藤は佑月のベルトを外し、スラックスのファスナーを下ろすと、躊躇いなく佑月のモノを出してきた。
「え、ちょ、ちょっと! こんな所で? ダメに決まってるでしょ!」
「いいから」
「よくない! あんた、この後仕事あるんでしょ!? 汚れるし」
「心配するな」
「ダメだっ……ひぁ!」
突然鈴口に柔く爪を立てられ、腰が跳ねると同時に情けない声を上げるはめに。
そして、須藤のまさかの行為に、佑月は一気に羞恥に襲われ、全身が熱く燃えた。
「な、何してるんですか!? やめっ……」
須藤までもが巨根を露にし、しかもお互いの性器を擦り合わせるようにして、佑月に〝それ〟を握らせてきた。
「こうやって扱くんだ」
「し、扱くって……ムリ……」
須藤は佑月の手の上から手を重ねて、一緒に扱く形になっている。
実は佑月は須藤のモノに触るのは初めてだった。見るのと触るのとでは全く違う。とにかくデカ過ぎだ。
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!