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Relationship 4

「早くしろ」 「早くって……」  人の膝に跨ぐだけでも恥ずかしいのに、それが須藤ともなると余計に恥ずかしい。 「時間がない。早くしろ」 「わ、分かりましたよ……」  人の気も知らないで。 「おい、それは何の冗談だ」 「へ?」 「跨げと言ったら普通はこっち向くだろうが」 「いたた……痛い! わ、分かったから……」  須藤に背中を向けて膝に座った佑月を、無理やり対面させようとしてきたため、佑月の腰が悲鳴を上げた。  佑月はこっそりとため息を吐いて、須藤と向き合うように膝を跨いだ。すると須藤は、満足そうに、それでいて何だか愛おしげに目を細めて見つめてきた。  そんな目を見つめ返している内に、佑月の羞恥はどこかへと吹き飛び、お互いが求め合うように唇を重ねていた。  あの花火から半月。以前と変わらず、須藤は週に一度は時間を空けて佑月に会いに来る。  だが週一とは言っても、昼の空いた時間に事務所に顔を出しに来るときもある。それも度々。それなのに須藤は、昼間佑月に触れられないことがかなり不満なようだ。  だから、夜に会う時は花火の時の佑月の要求は綺麗に無視され、結局壊れる寸前まで抱かれている。  普通男は歳を取るほどに精力は落ちていくものだが、この男は益々元気なようだ。  本当、とんでもない男に惚れてしまったものだ。 「あ……」  いくら音が洩れないからと言って、前に真山が居るというのに、佑月の口からは声がこぼれてしまう。  佑月の唇から離れた須藤の唇が、耳の後ろや首筋に舌を這わせ、指はワイシャツの上から胸の突起を引っ掻いてくる。須藤によって変えられたこの身体は、嫌でも反応してしまっていた。 「す、須藤さん……そこは……」  完全に窮屈になってしまったそこに、須藤は軽く揉み込むように触れてくる。 「お前も触ってみろ」 「うわっ!」  不意に手首を掴まれ、須藤のアソコへと持っていかれる手。佑月のモノとは比べ物にならないほどに大きな須藤のモノは、見事な成長を遂げていた。 「出すぞ」 「え……? 出す?」  直ぐに意味を理解出来ずにいると、須藤は佑月のベルトを外し、スラックスのファスナーを下ろすと、躊躇いなく佑月のモノを出してきた。 「え、ちょ、ちょっと! こんな所で? ダメに決まってるでしょ!」 「いいから」 「よくない! あんた、この後仕事あるんでしょ!? 汚れるし」 「心配するな」 「ダメだっ……ひぁ!」  突然鈴口に柔く爪を立てられ、腰が跳ねると同時に情けない声を上げるはめに。  そして、須藤のまさかの行為に、佑月は一気に羞恥に襲われ、全身が熱く燃えた。 「な、何してるんですか!? やめっ……」  須藤までもが巨根を露にし、しかもお互いの性器を擦り合わせるようにして、佑月に〝それ〟を握らせてきた。 「こうやって扱くんだ」 「し、扱くって……ムリ……」  須藤は佑月の手の上から手を重ねて、一緒に扱く形になっている。  実は佑月は須藤のモノに触るのは初めてだった。見るのと触るのとでは全く違う。とにかくデカ過ぎだ。

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