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いつまでも 4

「今日は休みだよな?」 「あぁ、休み」  言葉の通りに、いつも綺麗に盛ってる髪も、ナチュラルに流しただけの髪型だ。いつもの颯より少し幼く見える。 「ちょうど俺も颯に会いたかったけど、ちょっと元気ないぞ。どうかしたのか?」 「いや……その、ユヅが心配でさ……。もう少し時間を置いてからにしようかと思ったんだけど……」  元気のない原因が自分だと分かり、佑月は申し訳なくなった。 「そっか……わざわざありがとう。でも大丈夫。颯や陸斗ら、みんなに心配かけてしまったけど、こうやってみんなが支えてくれたから、俺は大丈夫だったんだしさ。感謝してもしきれないくらいだよ。きょう颯に会えて良かった」 「ユヅ……」  佑月がニッと笑うと、ぎこちなさはあるが、颯も笑顔をつくった。 「実は、ほんとはさ“今回のこと”オレも知ってたんだ」 「そうだろうなと思った」 「え?」  佑月の即答に颯は驚く。 「だってあの時、いくらなんでもタイミングが良すぎたし」  だから何となく、須藤が絡んでるんだろうな、という予感はあった。 「あはは、だよな? やっぱバレるよな」  円城寺が突然事務所へと訪れてきたとき、颯が来てくれたお陰で助かった。颯と二人、懸命に走ったのを少し懐かしく感じた。 「あの須藤さんがさ、オレに頼み事するなんて、驚いたってもんじゃなかったぞ」 「うん。それは俺もビックリした。でも、ほんと感謝してる」 「大まかだけど今回のことを教えてくれて、何かあればユヅの支えになってやれって」    自分は傍に居てやれないから、直ぐに駆け付けられるようにもしておけとも言ったと颯は言う。 「須藤さんらしいというか……ほんと、ごめん」  普通なら迷惑千万なことだっただろう。だが颯がそれを迷惑だとは思わない男だということを、佑月はよく知っている。 「それで……どうなんだ?」  颯が言いにくそうに言う中、佑月の鼓動は痛い程に跳ねる。 「花ちゃんが持ってた、あの雑誌の占い、覚えてる?」  突飛な佑月の質問にも、颯は驚きながらも「覚えてるよ」と返した。

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