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after story 40

「そう……だったんですか。なら、早く言って下さいよ」  まさか陸斗らが協力していたとは夢にも思っていなかった。それならば、まだ気持ち的にも楽だ。責任者が一週間も不在にするのは、どうかと思うが。何かあれば滝川が須藤に連絡を入れるようにはしてくれているようだ。  ホッと佑月が息をついていると、須藤は椅子から立ち上がり、佑月の傍へとやってきた。それを目で追い、(かたわ)らに立った須藤を見上げる。 「約束を(たが)え、男を部屋に連れ込んだのは一体何処の誰だ。どの口がそんな事を言える。この口か」 「んぐ……」   須藤に口を指で挟まれ、佑月は慌ててその指を外そうとしたが、直ぐに須藤に手を掴まれてしまった。 「う……んんふー」  離してと訴えるが言葉に出来ず、顔を振る。すると須藤の指が、佑月の唇を割って侵入してきた。 「ふぁにし……て……」  中を掻き混ぜられ、抵抗も忘れる佑月の咥内は唾液が溢れてくる。上顎を執拗に擦られ、下腹部に微電流が流れていくかのように快感が走る。最近まともに抜く事をしていなかったこともあり、熱が集中しているのが分かる。 「あ……ふ……す……どうさん……」  須藤は散々佑月の咥内を弄んだ後、指を抜くと、唾液が絡んだ指をそのまま自身の咥内へと運ぶ。そして再びその指を佑月の咥内へ。  指でも確かに気持ちいい。だけどと、佑月は口の端から唾液を溢れさせながら、須藤を見上げた。 「してほしいなら自分で立て」  須藤の目も欲情に濡れているくせにそんなことを言う。だが、佑月は嬉々としてふらつく足で腰を上げた。  須藤の逞しい胸に擦り寄り、甘い香りを鼻腔に送り込んでから、佑月は爪先を上げた。 

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