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Trap 13

 吾郎が一人驚く中、松本はスーツの上着からスマホを取り、画面を見て舌打ちをしてから電話に出た。 「もしもし……うん、うん、やっぱりそうか……。分かった、ありがと」  それだけ話して通話を切った松本は、直ぐにベッドから降りた。 「ごめん、今すぐ切り上げて」 「は?」  初めて聞く松本の少し低めの声。吾郎はまだ佑月の後孔にあてがったままで、 意味を理解出来ずにいるよう。  その隙を狙って動こうとしたが、全く力が入らない。その上、肌がシーツに擦れるだけで、ゾクゾクと一気に身体中に電気のようなものが走る。 「……っ」  思わず声がもれそうになり、佑月は下唇をグッと強く噛んだ。 「悪いけど、今すぐここを離れないとヤバい」 「な、なんでだよ! 今からが良いところだろうが!」 「ここで死ぬことになってもいいの?」 「は……?」 (なに……? どういうことだ?)  松本は痺れを切らしたのか、吾郎の腕を引っ張った。 「早く! 見つかったんだよ。悠長にしてる暇はない」 「何だよそれ……大丈夫だって言ったのはアンタだろ……」 「今ここで言い争ってる暇もない。後で説明するから」  松本に急き立てられ、吾郎は一瞬佑月を名残惜しそうに見てから下着とジーンズを履いた。  まだ勃起したままだった為、顔をしかめてベッドから降り、酷く慌てた様子で二人は部屋から消えて行った。 「な……に?」  突然いなくなった二人。  だけど、安心することが出来ず、佑月は重くて怠い身体に鞭を討ち、上半身を少しだけ起こした。部屋を見渡すが、誰もいない。 「助かった……のか?」  (にわか)には信じられない気持ちだったが、身体が怠すぎて直ぐにベッドへと倒れ込む。  両手は縛られたままの上、スラックスと下着が中途半端に脱がされた状態で、それも身体の自由を奪っていた。  こんな姿、誰かに見られでもしたら……死にたくなる。何とかならないかと佑月は少し身を捩って俯せになろうとした。 「うぁ……あ……」  シーツが敏感になった肌に擦れた。  そして、お腹に付きそうな程に反り返っていたモノがシーツに擦れた瞬間、弾けた。 「く……はぁ……はぁ」  ドクドクと白濁液が吐き出され、解放感と、とてつもない快感に全身が震えた。出すのは本当に久しぶりのせいもあって、長い射精。  だけど一度達しただけでは足りないとでも言うのか、佑月の分身は萎えることなく、更に脈を打ち始めた。  それに追い討ちをかけるように、後ろの器官も熱くて佑月はパニックになる。 「うぁ……な、なんだよ……これ」  とにかくもう一度出したいのに、手が使えずもがいた。

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