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  雷梅は僕を担ぎあげるとトイレに移動する。穿いていた僕のズボンと下着を脱がすと、ビデに跨がらせてから僕の中をためたお湯で洗いだす。その間、僕にキスをするのは、僕を熱心に誘っているからだろう。動物の雄は、雌を誘うときはそうするモノだと執事長がいっていた。当然、雌はその誘いに乗るべきで拒むのは失礼だともいっていた。 「………せ、か、………はやく………」 身体の芯が疼いて仕方がない。指を三本入れて丁寧に洗われているのは解るが、コレでは中を丁寧に解かしているの同じで、僕の理性が持たない。 「ダメだ。ちゃんと奥まで洗わないと」 指で届かないところは長い棒のようなモノで奥をかき混ぜられる。コレは雪梅の指と違って、僕はあまり好きではない。だけど、凍った心には丁度イイらしく、僕はゆっくりとソレで自慰する。 「なに?気持ちイイの?」 腰をゆるゆると揺らして僕は気持ちイイところにその細い尖端をあてようとする。だけど、雪梅がその寸前のところで交わすから、僕は焦れったくって仕方がなかった。 「………せ、か………、おく、………もっと……」 ちゃぷちゃぷと水音をさせて、僕の中にお湯を注ぎ込む雪梅は口端をあげた。 「れいは本当に淫乱だよね。どこでそういう言葉を覚えてくるの?」 ぜんぶ雪梅に教わったことなのに雪梅は意地悪くそう訊くから、僕が羞恥で顔を赤らめるのを雪梅は物凄く楽しんでいるようにも思えた。だから、僕はもうイイとばかりに雪梅の首に抱きついた。 だが、最奥まで綺麗に洗い終える頃には、もう僕は僕ではなくなっていた。雪梅のモノを早く呑み込みたくって、雪梅を急かし捲っていた。 「………せ、か、……い、へて、……は、っく…、……ココ…、…だって………!」 ひくひくと腸がうねっているところを突いてとばかりに、雪梅の股間にお尻を擦り付ける。便座に座れと雪梅を押し倒す僕は、もうセックスのことしか考えられていなかった。真っ白な頭で雪梅の前を寛げて自らソレを呑み込んでしまった僕の姿は、もう滑稽でしかないだろう。 「……はぁん、………きちぃっ、ん………、せ、か……ココ、………さわ、て……!」 シャツの裾をたくしあげて、僕は小さな蕾を雪梅にみせた。飾りとしか思わないその蕾に触れて欲しいと膝立ちでおねだりするのは、お尻でイキたいからだ。所謂、メスイキらしいが僕はおちんちんでイクよりもこっちでイク方が好きだった。僕のおちんちんからでるあの白いドロッとした青臭いモノのにおいが物凄く苦手だからだ。ソレに、雪梅がだすあの甘いにおいのモノとは大違いで、僕のモノはもう生ゴミ以下だった。 「………せ、か、………っん、………ィク……」 尖端を少し摘ままれてくりっと擦られただけで僕は呆気なくイってしまった。前までだったらいっ緒にイかないと散々怒られていたが、いまの雪梅はソレを許してくれている。そう、いまは雪梅を気持ちよくさせることよりも僕自身がどう気持ちよくなりたいかが最優先事項になっているらしい。 コレでは奉仕もへったくれもなかったが、そう現実は甘くはないモノである。つまりだ。先に僕が気持ちよくさせてもらって、どろどろになってからが本番なのだ。 雪梅への直接的な奉仕はなくなったが、その分雪梅が満足するまで抱かれる。泣いても喚いても、コレがいまのスタイルだ。だから、できるだけいまの内に頭の中を真っ白にして気持ちよくなって、イキ地獄に備える必要があった。 そう、僕の身体が雪梅とのセックスを求めるのに比例して、僕の心は凍った氷のように固く閉ざしていくのだった。雪梅が僕の身体にしか興味がないと解るとなおさら惨めになって悲しくなるからだ。 だから、どんなに「れい、愛してる」と雪梅に囁かれたりしても、僕の心はまったく喜ばなかった。なんせ、僕と雪梅との関係はあくまでも主従関係でソレ以上にもソレ以下にもならないからだ。  

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