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  「れい………、」 雪梅の口が重く開く。流石にウェディングドレスは着ないだろうと、父様も執事長もそう意見が顔にでていた。 「ん?」 「私は………、」 ほらやっぱりと父様と執事長が顔を見合わせて雪梅のフォローに入ろうとしたが、雪梅は物凄く不機嫌な声でこういうのだ。 「私は、吸血鬼ではない」 と。だが、僕は雪梅が吸血鬼のアルファだと思っているから物凄くショックを受けた。 「えっ!雪梅、吸血鬼じゃないの?」 けど、父様と執事長は物凄くナイスな交わし方をしたと雪梅の顔をみているが、僕が物凄く残念そうな顔をするから、雪梅は僕の頭を優しく撫でた。 「ああ、すまない。私はタダのアルファだ。れいはそんなに、私が吸血鬼ではなかったことがショックだったのかい?」 「うん。だって、僕、雪梅の下僕じゃなくなるんでしょう?」 ほら、眷族じゃないと雪梅の下係りができなくなるでしょう?と僕がいうと、雪梅も執事長も父様も呆れた顔をした。 「もしかして、れいは私が吸血鬼でれいを下係りとして使っていたと思ったのかい?」 「違うの?」 僕は目を大きく広げて驚く。 「違うよ。れいのうなじを噛んで番にしたのも、れいとセックスをしたのも、私がれいを好きで愛しているからだよ?」 「え?そうなの?」 キスだって、好きじゃないとしないよと雪梅は僕の唇にキスを落とした。僕は雪梅がそんなこと思っているとは思ってなくって、さらに驚く。 「私は結婚も番も好きな人としかしないよ。いち度たりともれいをそんな目でみたことない」 愛しているよともういち度キスをされて、僕は固まってしまう。 「……………っ!!」 雪梅にキスをされて固まってしまった僕に、雪梅は物凄く悲しそうな顔をした。 「もしかして、れいは私が吸血鬼で下係りだから私とセックスしてたの?」 「………っ!!!」 さらに固まる僕に雪梅は追い討ちをかける。 「そうか、れいは私の身体が目的で私と離れたくなかったんだね」 と。 「でも、私は構わないよ。私の身体でしか気持ちよくなれないんなら、もっと気持ちよくして、もっと私の身体から離れなくしてあげるから」 そういって雪梅に触れられる場所からどんどん熱が帯びてきて、僕はやかんの水が沸騰するように湯気をあげる。顔は真っ赤で頭は真っ白だ。 「ソレじゃ手始めに、結婚式はれいのお望み通りウェディングドレスを着てあげよう。身も心も虜にして毎日セックスしてあげる」 結局、ウェディングドレスを着るのかと執事長と父様は思ったらしいが、僕はもういっぱいいっぱいで鼻血を噴きだしていた。 「ちょ、れい、大丈夫かい?」  

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