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  その日はいつもより眠くって、僕はずっとベッドで眠っていた。せっかく、天夢が絵本を読んでくれるのに、僕は疲れて眠ってしまっていたようで、執事長はそんな僕の身体を気遣って天夢を病室からつれだしたようである。 温かい陽射しが窓から注していて、外は春の訪れを待っているようだった。青い空には白い雲が線を引くように長く伸びていて、遠くにみえる山脈は少し雪肌が溶けているようであった。 ゴトンと揺れる身体に違和感を感じて僕はゆっくりと目蓋を開けると、ソコはまったくみたことがない部屋で僕はぐるりとその部屋を見渡した。 「………ココ………どこ……?」 あの病室ではないことは焚かれた香の匂いで直ぐに解ったが、どうして、僕は裸で紐で縛られているのかが解らなかった。コンクリートで作られた壁と天井にいっ定の間隔で打たれたビスは、僕に覆い被さっているあの男の心情を物語っているようで物凄く冷たそうだった。 能面を被ったようなこの男の無表情の顔はあのほんわかした雷梅にそっくりなのに、ソレは決して彼ではなかった。そして、ソコには底知れぬ恐怖があるというのに僕が冷静でいられたのは、この部屋いっぱいに充満した噎せ返るような甘いこの匂いのせいだろう。 ソレは、焚かれている香とはまったく違う鼻の奥を擽るモノだった。僕の理性を誘惑するような本能的なモノで、僕は男の目をみる。だれ?とその男に問う前に、僕の唇はその男の唇で塞がれてしまっていた。ねっとりと絡みつくような舌はとても熱く、僕のすべてを奪い去る。 んっと息を吸い込む隙に尽かさず、その舌が口の中に割り入ってきて、こんなこと嫌だと思っていても僕の口からはなぜか止めてという言葉はでず、逆に彼の舌を向かい入れていた。そう、甘い香の正体が彼の舌だといわんばかりに彼の舌はとても甘く、とても心地よかったのだ。 だから、無理やりという感じで縛られている身体が物凄くもどかしくって、僕は縛っているその紐を力強く引っ張った。ガツガツと鉄パイプにくくりつけられている紐が音を立てる。その音が部屋中に響くたびに目の前にいる男の眉根が潜んだ。 男が不機嫌になるのは当然なことだろう。コレから僕にやろうとしていることを考えれば。だけど、僕は彼の舌を貪りつきたいためだけに、その行為を止めなかった。足りないと顎を突きだして、もっととせがんでいるハズなのに、彼は僕の意向をまったく理解してくれなかった。 男の舌は暴れる僕から離れていってしまう。離れていく舌から糸を引くように唾液が伸びて、僕と彼の最後の繋がりをみせた。ソレが切れてしまったらと思うと、自然と声がでていた。 「………やぁ、らぁ、……」 自由にならない身体を捩って男に強張るのだが、彼は僕の身体から退くとよく解らない道具を持ちだしてきた。僕はというと身体の芯から熱を発生していて、男根が異常なまでに大きく反応しているのが解った。僕の身体はソレがなんであるのか解っているらしいのだが、僕自身は解っていない。 反り立った男根に男が触れただけで僕の腰は大きく揺れた。淫乱だと罵る言葉に、さらに身体が大きく反応する。早くといって大きく口を開ける僕の男根は羞恥を知らないらしい。 男はドロリとしたモノをソレに垂らして、僕のひくついっている男根の口に捩じ込んでいった。針の筵に座らされた様な鋭い痛みが走って、僕は首を大きく振った。 「──────やぁあああああ!!」 絶叫する僕の声がコンクリートの壁に届いたときには、細い棒は僕の尿道をすべて通過して、精子が通る管を塞いでいた。 「……!!」 眼から溢れる涙は激痛からきたモノ。決して、気持ちがイイというアレではなかった。ソレなのに、男は「そんなに気持ちイイだ、メス豚だね」と僕を馬鹿にした言葉を吐く。ソレから、僕の男根に似ているモノを取りだしてきて、リングで固定したモノと連結させた。 コレからどうなるかなんて聞かなくっても解る質問を投げかけるが、男はこうやって使うんだよと丁寧に教えて僕の蕾にソレを押し当てた。ソレのもぬるぬるとしたモノがたくさん塗られていたから、あっさりと簡単に僕の中に押し入ってくる。 準備をされていないと思っていた場所はちゃんと綺麗に洗われて、解かされていた。僕の気持ちイイところにグリグリと押さえつけられて、僕はなん度もメスイキをする。 「………や、………らぁめ、………ソレ、ぃやぁ……」 だが、なぜだか解らないが僕はソレでイクことはダメだと思って、縛られた手足をばたつかせた。ばたつかせるが、男は構わずソレを激しく出し入れさせて僕の中をかき混ぜ始めた。 「……んっ、……はぁあ……」 旋回する動きは繋いだリングとも連動して動くモノだから、尿道もいっ緒に攻められて目の奥がバチバチする。もう止めて欲しいのに、僕の口からはみっともない声がでていた。ソレに比例して、心がどんどん冷たくなって、僕はボロボロと涙を溢して泣きだした。男はソレでも止めてくれなくって、僕は嗚咽を漏らしながらソレを拒絶し続けた。 「………ご、しゃい、………な、でも、……いこと、……きく、……きゃら、……や、て………」 はねつける身体は物凄く気持ちイイといっているらしいのだが、僕の心は嫌で嫌で仕方がなかった。呂律が廻っていない僕の言葉が目の前のこの男に届いているのか解らないが、僕はいっ生懸命懇願してその手を止めてもらおうと試みた。 すると、男は「そう、なら」と僕の中にあったモノを勢いよく抜き取ると、連結していたリングを外して個別にする。欲が吐けない状態のまま、男は自分のズボンの前を寛げた。ソコからでてきたのはさっき僕の中に入っていたモノよりもなん倍もありそうなモノだった。  

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