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───────────────────────………………ばイイ。
辛いなら、すべてを忘れればイイ───。
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………れい────
──れい………
目を覚ましてくれないかい…………────
懐かしい声で呼ばれて僕は立ちあがると、白い光がある方向に歩きだした。
暗くってなにもなかった世界から、僕は光と形がある世界に降り立つ。
「…………れい?気がついたかい?」
ぼんやりとする頭の中で目蓋を開けたら、心配をした雪梅の顔がソコにはあった。性情の後だったのだろうか、僕は裸で雪梅も裸だったから。
僕はゆっくりと起きあがって辺りを見渡せば、首筋に鈍い痛みがあった。僕は首筋を手で押さえながら視界に入ってくるモノに首を傾げる。
白いカーテンみたいな天衣は僕がよく知っている部屋だった。そう、ココは雪梅と初夜を迎えた僕にとって大切な場所なのだから。
「雪梅?なんで、僕、ココにいるの?」
病室でいたハズなのに、そう思いながら目の前にいる雪梅をみたら、なんか違和感があった。ソレがなんなのかが直ぐに解って、僕は雪梅の回答を待たずに言葉を続けた。
「髪型、いつ戻したの?」
初めて会った雪梅と同じ髪型をしていて、僕はさらに首を傾げた。雪梅は雪梅で、僕の言動に物凄く驚いているようだった。
「ん?どうしたの?」
僕は不思議そうに雪梅の頬に触れると雪梅はさらに驚いた顔をして、こういうのだ。
「私が怖くないのかい?」
と。
雪梅のどこが怖いのかよく解らないから、僕はなん度も瞬きをする。そして、意味が解らない僕は、どうして、雪梅を怖がる必要があるの?と逆に雪梅に訊いていた。僕がそう訊くと雪梅はなんでもないよという顔で僕のことをぎゅっと抱きしめて、「ありがとう、れい、愛してるよ」と囁くのだ。
「あ、えっと………、僕こそ、迷惑ばかりかけてゴメン。僕も雪梅のこと、愛してるよ」
そう返して、雪梅を抱きしめ返すと雪梅の肩がわずかに揺れていた。
「どうしたの?雪梅?」
僕がそう訊くと雪梅が喉を鳴らして笑うのだ。ゲラゲラと笑うから、僕は腹が立つ。
「なんで笑うの!」
「だって……」
雪梅は僕に顔を向けると、僕の唇に軽くキスを落とした。
「こんな幸せなことはないだろう?」
こんな幸せ?と僕が訊く間もなく、僕は雪梅に組み敷かれて深いキスを請求される。僕が口をあげて舌を突きだすと雪梅は嬉しいとばかりににたりと笑って、ソレをチューと吸いあげて舌を絡めた。
甘くって熱い舌に僕も応える。れろれろと互いの舌を舐めあう姿は滑稽かも知れないが、僕は気持ちイイことに没頭でそう気にならなかった。呑み込み切れなかった唾液を口端から垂らしながら、雪梅の首に腕を廻す。自然と腰が揺れて、早くこの先のことをしようと僕は淫乱に雪梅を誘うのだ。
「ふっふ、なんだかれいじゃないみたいだ」
雪梅の言葉に僕は、なにいってんの?僕は僕だよと応じて、雪梅の男根をゆっくりと両手でしごいて勃起させる。ソレを僕の蕾に宛がうと雪梅は腰に力を入れて体重をかけてきた。
亀頭は相変わらず呑み込むのに時間がかかる。押し開かれる肉壁がソレを大好きで仕方がないという感じで絞めつけるから、僕は大きく息を吐いて力を緩めようと努力する。
「んっ、……雪梅、…………おっきい……」
入ってくる圧迫感と擦れて沈んでいく堅い質量に対して、僕は感想を述べる。すると、コレがアソコをグリグリと擦ると気持ちイイことや、意地悪げにいっ点集中で攻められると堪らないことまで無意識に喋っていた。
「そ、ソレ、誰に教わったの?」
雪梅の低い声に僕の身体が反応する。あ、この声は嫉妬した声だと。そう思うと、身体の芯からゾクゾクときて僕は大きく身震いしてしまう。メスイキをして、なおも最奥に沈めることに全力を注ぐ雪梅は腰を大きく揺すった。
軽くイったことにさらに身体がゾワゾワとしてグイグイと揺すられたら、僕はわざと知らないと応えていた。そう、コレからしつこく丹念に雪梅のことを教え込まれることを想像するだけで、僕の心は物凄く逸ってしまっていたから。
「………んっ、あああっ、………せ、だぁめ………」
グリグリとされて奥をずぐずぐと突かれたら、僕の頭はもう真っ白でなにがなんだかよく解らなくなっていた。雪梅にどう抱かれたのか、まったく覚えてない。鮮明に覚えておきたいことなのに、僕の頭は気持ちイイでいっぱいだった。
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