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アレから媚薬の効果が切れるまで、僕は雪梅のモノをくわえ続けていた。雪梅もアレだけの啖呵を切っただけあって、最後の最後まで僕を悦ばせて続けて僕を完全な闇に沈めた。
「れい?もう終わりかい?」
そう冷たく放つのは、結局のところ僕が代用品だからだろう。だから、雪梅のいち番じゃないと解るともうどうでもよくなっていた。
ソレなのに、僕は雪梅のことが好きで好きで堪らなかった。雪梅が好きだっていう気持ちも、雪梅を好きで仕方がないという気持ちも、ぜんぶぜんぶ消えてなくなってしまえばイイとさえ思っているハズなのに───。
「っが、………あぃじでぇる……………」
虚ろんだ目で僕はそう呟く。こんな言葉をどんだけいっても彼には届かないのに。温室のような造りをした部屋で、ぼんやりとそんなことを考えていた僕は勢いよく開いたドアの方をみた。
そう、目の前には雪梅がいるのだ。だから、誰もこんな慌ただしく入って来ない。
だが、飛び込んできた小さな天使に、僕は目を奪われて声もでなかった。どうして?という疑問よりも先に逢いたかったという気持ちが前にでたからだろう。ふわふわと笑うその天使は雪梅に飛びつく。
「とうさま♪ただいま♪」
と。雪梅も飛びついてきた可愛い天使にお帰りと優しく微笑むのだ。そして、留学はどうだった?と雪梅がその天使に訊くと天使は、「うん、とてもたのしかったよ♪とうさまにあえなくってすこしさびしかったけど」と応えていた。
人形のように無造作に椅子に座った僕は、重たい手を動かそうとする。鉄の枷がついた手足が自由に動くとは思わない。だけど、僕はその天使に触れたくって動かした。鎖と鎖が擦れる音がする。視界は眼鏡というモノでみえているようだが、枠の外側はぼやけたままだった。
「………ぇんむ………」
発せられる声も口につけられた銜でソレ以上は喋れなかった。
「ああ、かあさま♪とうさまとおにんぎょうさんごっこをしていたんだね♪」
僕の天使はそういうと銜がはまった僕の唇に、キスを落とす。そして。
「ごめんね、かあさま。もっとかまってあげたいけどぼくもいろいろといそがしいんだ」
いまかららいかにかえってきたよとあいさつをしてくるのだよと、とても嬉しそうにいう。愛しいひとに逢いにいくみたいで、なんだか僕も嬉しいような気分になっていた。可愛い僕の天使は僕の頭を撫でると、「もうすこし、とうさまとあそんでてね」といい残して部屋からでていってしまった。
爽やかな風が吹いたように去っていった部屋は、とてもよい香りを届けてくれていた。雪梅は小さく息を吐きだして、僕をみる。
「さて、続きを始めようか?」
僕の両足を掴んで肘掛けに引っかけると、僕の男根と蕾が顕になって、蕾に突き刺さっていた玩具が顔をだす。その持ち手を掴むとゆっくりと上下に動かし始めた。いぼいぼのごつごつの突起が表面に散らばっているから、僕の肉壁はソレに張りついて離れようとしない。だから、ソレが上下に動く度に腸を抉られそうになる。
「………っは、………………っが、…………ぁで!」
気持ちがイイのか苦しいのか、まったく解らなくなるくらい頭が真っ白になる。真っ白になるのに、僕の腰はソレにあわせて小刻みに揺れていた。
「雪梅様、次は此方をお使いください」
待ち構えたように執事長が雪梅に細い管のようなモノを手渡す。いち度ソレをつけたことがある僕はとても心を弾ませた。
「………ぁぁぁ"……」
口を大きく開けてソレを早くくれとせがむ僕の姿はひどく哀れなのかもしれない。口端からよだれを垂らして、淫らにせがむ。本当に、どこまでも馬鹿で愚かなんだろうと思った。
「れい、ダメだよ。はしたない。コレは私がつけるんだ。ほら、みてみなさい?」
管の先に細いチューブがついているだろう。この先っちょがれいの膣の入り口に侵入して、私の精子を余すことなくれいの膣に流し込めるんだよ、と雪梅は嬉しそうに話す。大丈夫、最初は痛いかもしれないけど、慣れたら四、五発は楽に収めれるようになるからと愉しそうにつけ加える。
「じゃあ挿れるから待ってて」
雪梅は自ら前を寛げて手早く尿道に細い管を突き刺して、僕に跨がってきた。身体をふたつに折り曲げた格好で、後孔に突き刺さっていた玩具を躊躇もなく抜き取られる。絡みついた肉壁が捩れて、僕は悲鳴をあげた。あげたが口にはめられた銜のせいで声になっていなかった。涙だけが大量に溢れ落ちて物凄くみっともない。
ボロボロと泣いていたのもつかの間で、僕の中に容赦なく入ってくる雪梅の男根にのた打ち廻った。捩れた肉壁を突き破る痛みと圧迫感。男根の先端についている細いチューブが腸を擦りあげていく。ちょうど雪梅の男根が収まった数センチ先にある膣の入り口に、細いチューブが突き刺さった。雪梅は慣れた様子でソレを奥へと押し進めた。
「…………ぁあああああ"!!ぁあああああ"!!」
のた打ち廻っていた僕は膣の中に押し入ってくる激痛と圧迫感に身体を硬直させた。喉を反らして逃げ場のない痛みを散布する。するが、まったく意味はなかった。尿道に突き刺さる痛みとは違う痛みにボロボロと涙とよだれを垂らした。
「ああ、悪い。れいに、コレを呑ませることを忘れていたよ」
性欲剤に似たビンに入ったモノを僕にみせるが、いまさらだよねと口端をあげて嗤うと、雪梅は僕にではなく自分でソレを呑んだ。鼻に抜ける味が不味いのか眉間にシワを寄せた。
「よくこんな不味いが呑めるね。まあ、ソレだけパートナーを淫乱に染めたいんだろうけど」
この味は頂けないと雪梅はその液体の評価を下してから、「じゃ、れい、ちゃんと最後まで責任とるんだよ」と腰をゆっくりと引くといっ気に突きあげだした。雪梅の腰が動くのと同時に膣に刺さった細いチューブが動くモノだから、僕はさらに喉を反らして泣き叫んだ。もう痛いというモノではない。突きあげられる度に膣が細いチューブに擦られて悲鳴をあげる。ソレだけならまだ耐えられるが、その管から雪梅の先走りが流れ込んできて、小さな膣を押し広げる圧迫感が半端ではない。大量に放出される精子なんかが流れ込んできたらコレどころの話ではないだろう。
「ぁああああ"!ぁああああ"!ぁああああ"!ぁあああああ"!!」
もう止めて!!と雪梅を制しようとするけど、「大丈夫、れいはドラゴンの血が流れてるから、ほらどんどんと気持ちよくなってきてないかい?」と耳元で囁かれる。執事長の廻しているホームビデオに聞こえないくらい小さな声だったから、雪梅の素の感想なんだろう。
「この銜を取って、れいの愛らしい呻き声を聞きたいけど我慢だね」
この撮影が終わったら、私好みの抱き方でれいを抱いてイイかい?とセックスの誘いをしてくる。僕は当然ソレどころじゃないから、本気で止めてと泣き喚いていた。なのに、雪梅はどんどんと腰を打ちつけて欲を吐きだす。冷酷さも増して欲望に忠実な雄へと豹変していった。
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