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もうコレ以上は収まらないというくらい膣が雪梅の精子で埋め尽くされようとするころには、僕は雪梅の腰に脚を絡めてよがりまくっていた。雪梅のいう通り、だんだんと気持ちよくなってクセになりそうだった。
「………ぁああん、………っが、…………っぉど!!」
腰を突きだしては媚薬でハイになっている雪梅をさらに煽って、僕は雪梅の男根をきゅうきゅうと絞めあげる。だから、僕の天使が雷梅をつれてきたことなど知るハズもなく、しこしこと雪梅の男根を吸いあげていた。
「…………君たち、ちょっとなにしてんの!清までいっ緒になって!!」
天夢くんの教育に悪いって前にもいった覚えがあるんだけど、忘れたのかい!!と、ソレはもう雷梅の雷が容赦なく落ちる。
「らいか、おこっちゃだめだよ。かあさまはぼくがいなくってさびしかっただけなんだから」
おにんぎょうさんごっこをとうさまとしてただけなんだよと、天使の言葉ではないことをさらりといい退ける。そして、かあさま、きもちがいい?と僕の頭を撫でて、執事長にあとからそのびでおみせてねと蔓延の笑みで笑うのだ。
当然、雷梅は大激怒だ。媚薬が抜けるまで正気に戻らない雪梅とその処理を担う僕は、せっせっことセックスに明け暮れて、その横ではソレを止めようしなかった執事長が散々雷梅に絞られていた。僕と雪梅の性行をビデオに収めるという役割は、可愛い僕の天使がちゃっかりと遂行していたが。
「かあさま、あとからたくさんえほんをよんであげるから、とうさまをたくさんきもちよくさせてあげてね♪ああ、それとあしたたいいんするゆうちゃんはぼくといっしょにめんどうをみようね♪」
ぼくはおにいちゃんだからおとうとのめんどうをみるのはあたりまえなんだから!と、可愛い僕の天使は意気込んでいる。雷梅はこの親にこの子ありという顔で、執事長の今後の行動をこと細かく指示していた。ソレが五時間というときが過ぎていたとはいわないが、雪梅もそのくらい経つと媚薬の効果も治まったようである。
「ああ、兄さんどうしたんだい?」
抱き潰した僕を優しく抱き起こしながら、僕につけられている枷や銜を外し始める。そして無事、ビデオ撮影も終わって僕も素に戻っていた。
「れい、気持ちよかっただろう?」
雪梅はそう僕に訊きながら、今度は雪梅の先端に突き刺さっていた細い管を抜き取る。そのすべてを床に転がすように落とすと、雷梅はココにきた本来の目的を思いだしたようである。
僕は僕でこくこくと頷いて、またコレをやりたいと雪梅に約束を取りつけていた。膣の中に収まった精子はゆるゆると直腸に戻ってきているらしく、お腹が少し温かかった。ぜんぶでてくるまでまだ時間がかかりそうだったから、僕は僕の天使に撮って貰ったビデオをみることにした。
その間、雷梅はひとつ咳払いをしてから、執事長に床に転がったモノを片づけるように命じていた。
「忘れるところだった。雪梅が購入したあの家だがようやく改築が終わったらしいよ。注文通りか確認してくれと連絡があって、ココにきたんだ」
天夢くんにことづけしようとは思ったんだけど、天夢くん、やっとこ帰国してきたんだしと語尾の方が物凄く歯切れが悪くなるのは、アレほど僕の天使との交際を渋っていた雷梅が手のひらを返したように僕の天使と交際をするといいだしたからだろう。
「ああ、兄さんもようやく馬鹿っプルが通る道を歩み始めたんだね」
雪梅が改築終了の報告よりも先にそっちに反応したのは、いずれ雷梅も雪梅と同じ道を歩むようになるからだろう。そう、僕の天使は僕の分身ともいえるのだから、性癖だって似ているだろうから。
「馬鹿っ夫婦の君たちにいわれたくない!天夢くんが成人するまでは手をださないよ!」
「なるほど、成人して枷を外した兄さんはアレやコレやと天夢に強要するワケだ。天夢、いまは辛抱の時期だ。だが、その先のことを思うといろいろと大変だろうと思うが、いましがた撮ったこのビデオシリーズをみてよく勉強をしておきなさい」
兄さんは、この私の性癖とよく似ている。いや、この場合、兄さんに教えられたというべきだろうとひとり頷いていたら、雷梅が顔を真っ青にして雪梅に怒鳴っていた。
「雪梅、ソレは若気の至りだ!いまの俺はそんな野蛮じゃないよ!」
だから、ソレはもう雷梅らしからぬ墓穴というモノを掘っていた。「へー、でも、こういうしゅこうはいまだけんぜんってわけなんだね」と僕の天使が雷梅の痛いところをついて、さらに「そうだね、これはべんきょうのひつようがあるかも」と純粋に雷梅の言葉を受け取るから、雷梅は慌てだす。ソレなのに、暢気な僕の可愛い天使は「ぼく、がんばるね」と意気込むから、「そんなことないよ。天夢くん、勘違いしないで」とソレはもう必死に弁明をしていた。
そんな中でマイペースな雪梅は、いままで執事長が撮ってきたいわばハメ撮りという性的暗黒シリーズのデーターが入っているメモリーを、「天夢、しっかりと座してみなさい」と凛々しくいって僕の天使に手渡していた。僕の可愛い天使もソレはもう当然のようにソレを受け取ると、「ありがとう、とうさま♪」という顔で物凄く嬉しそうに笑ってこういうのだ。
「うん♪ぼくもかあさまみたいにみりょくてきでいんらんなおよめさんになるね♪」
と。執事長はなんて奥ゆかしいのだと僕の可愛い天使を崇めるような熱い視線でみていた。たしかに我が子のように育ててきたのだからソレは物凄く仕方がないことだと思うが、この性的暗黒シリーズのほとんどのシナリオを書いたのがこの執事長だと思うとなんだか複雑な思いだった。
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