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拾伍

  ソレから、僕は雪梅と執事長の三人で雪梅がいっていた海岸線にある可愛らしいテラスがあるカフェに向かっていた。結羽は天夢と雷梅といっ緒に宿泊のホテルに向かったようである。 執事長がレンタルしてあった車に乗って、当然、執事長が運転するその車内でも僕は恥ずかしくっていまだに顔をあげられなかった。バックミラーに映る僕の姿をみるたびに、淫乱な自分がソコに映しだされていてなおさら顔があげられなかったのだ。 そう、首に特製の紅い首輪をつけていることも、雪梅にご主人にように尻尾ならぬ腰を振っていたこともぜんぶ恥ずかしいことだと実感してしまっていたのだった。現にいまも、僕は枷と首輪と鎖で雪梅と繋がっているし、そして、雪梅と繋がりたくって物凄く卑しい目で雪梅のことをみている。 身も心もガチガチに縛られて動けないように拘束されたがっていて、異常なほど雪梅に執着されたがって死ぬほど僕は雪梅に愛されたがっているのだ。もうコレは病的としかいいようがないくらいに。 つまるところ、僕はもうこの世摂理を壊してしまいたいくらい雪梅に染まって、雪梅に溺れていた。そんな僕が、僕は物凄く恥ずかしくって恥ずかしくって仕方がなかった。 「れい、もう直ぐつくよ。顔をあげてごらん」 そんな雪梅は物凄く涼しい顔で、無理やり僕の顔を持ちあげる。拷問にも近いその支配の中で、僕はのたうち廻っては悲鳴をあげていた。 「ヤ!雪梅、僕ひとりだけがえげつなく淫乱みたいで物凄くイヤだ!」 恥ずかしいと首を振ってイヤイヤをする僕に、雪梅はクスクスと笑って僕にキスをする。 「そう?私は小悪魔のように、私だけを情熱的に誘惑してくるれいが物凄く好きだよ?」 そういって、僕が羞恥にかられていることを物凄く楽しんでいるようだった。 「……はっ、……っんん、………やぁら………!」 割り入ってくる舌に翻弄されながら、僕の下の口はなにか固いモノをゆっくりと呑み込んでいた。なにと思うひまもなくソレが僕の中に収まると僕はハタッと気がつくのだ。コレはディルドだ、と。 「ほら、ゆっくりと動かしてあげるかられいもコレに合わせて、ゆっくりと動いてごらん」 キスの合間にそう雪梅に囁かれて、僕の心も頭も身体もいっ気に熱くなった。この行為に期待しているんじゃなくって、物凄く恥ずかしいという羞恥さのあまり熱が急上昇したのだ。 「はっはは、れい、耳まで真っ赤だよ」 そんなに恥ずかしい?じゃ、止めようか?れいが嫌がってんのにするワケにはいかないでしょう?と僕の口から雪梅の舌がでていく。そんなに濃厚にキスをしたワケでもないのに、でていく雪梅の舌に絡みついた僕の唾液が糸を引く。夕焼け色に染まった太陽みたいに紅く染まった僕の口から、キラキラとソレは光を反射していた。 だから、僕は雪梅にしがみついて、その糸を追うように雪梅の舌にかじりつく。歯を立てても引っ込めようとしない雪梅の舌に僕は貪りついていた。 恥ずかしいけど、雪梅には触れられたい。キスをされて、ずこずことされたい。そう思うと身体が自然に動いていた。 「れい、無理しなくってもイイんだよ。あの可愛らしいテラスでお茶だけ飲むっていうのも、私はありだと思うから」 デートみたいでしょう?とつけ足すようにいわれたけど、僕は首を振ってくわえていたディルドにゆっくりと腰を動かした。ぐちゅぐちゅと下も上もあられもないイヤらしい水音を立てて、僕は雪梅を情熱的に誘惑する。そして、小さく尖った乳首を雪梅に突きだしては強張っていた。 触ってと物凄くいいたいのに、僕の口からはその言葉がでてこなかった。まだ羞恥に苛まれているようである。だが、その代わりに胸を雪梅の肩にグリグリと押しつけて、お願いと強張っていた。 「ふっふ、新しい強張り方だね。触ってって、声で強張られるよりもはしたなくってイイよ」 物凄く興奮すると雪梅は嗤うと、僕の舌から離れて服越しの乳首にその舌を這わした。雪梅の舌の熱が服越しなのに伝わってきて、服越しなのにちゅいっと乳首を吸われる感覚がとても堪らなかった。もじもじと僕の太股が動いて、くわえていたディルドをぎゅっと絞めあげる。 軽くイってしまったようで、頭の中がやたらぼんやりとする。ソレなのに、雪梅は僕の乳首を丹念に弄って、ディルドをずこずこと動かしながら僕の中を激しくかき混ぜ廻るのだった。  

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