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拾陸
「…………はぁん、………ぁあ、………んっ!」
さらに大きな波が僕の理性を拐って、僕はあられもない声とともに足の親指に力を入れる。ひくひくと痙攣したように親指が震えた。腰に廻された雪梅の腕がディルドに合わせて動かされるから、僕はもっとあられもない声をあげて哭き続けた。
「…………ああぁ、……あ、………らぁめ……」
内股になる股に両膝を押し入れられて大きく開かされたら、もう逃げようもない。せっか、やぁら!やぁら!と哭きまくる僕のことを、雪梅は物凄く楽しんでいるようで、さっきよりも薄く口端をあげて嗤っていた。
「れい、気持ちがイイでしょう?でも、ディルドだけでこんなにもとろとろになってどうするの?」
そういう雪梅にイヤイヤと首を振る僕はソレでも腰が止まらなくって、うねうねと腰をゆさってディルドに奥を突いてと強張る。そして、雪梅はもっと気持ちよくしてあげると、僕の中に大きく反り立った雪梅のモノをゆっくりと埋め込んでこようとしていた。ディルドと雪梅のモノが同時に入るワケがないと思っているのに、僕はゆっくりと雪梅のモノもディルドも美味しく呑み込んでいる。
ゆるゆると動くディルドと、ソレよりももっとゆるゆると動く雪梅のモノに僕はのたうち廻った。イキっぱなしの僕としては物凄く酷なことをされてひいひいと泣いているのに、そんな残酷なことを平気でしてくる雪梅のことが物凄く格好よく映ってみえて愛しく思ってしまっていた。
「しゅき、しゅき、しゅき、しゅき、しゅき、しゅき、しゅき、せっか、しゅき」
ちんちんしゅき、でぃどるしゅき、せっかしゅきと理性の欠片もない言葉を吐きだして、僕はガクガクと震える四肢をぎゅっと食い縛って僕の中にあるモノを美味しく舐めあげていた。
ソレからの記憶はまったくない。というか、放心状態でぼんやりとした僕には覚えきれないくらいの快楽と満足感で、心がいち時停止をしてしまっていたようなのだ。だから、僕が覚えている断片で語るとしたら、僕の目の前には綺麗な夕焼けが沈む海と可愛らしいテラスがあったくらいで、その木製の椅子とテーブルの上にはお洒落なお茶と可愛らしい菓子がおいてあったくらいだろう。
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