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参拾

  「───ぅんんん、お利口さん♪ソレじゃ、お利口さんの艷黎にはご褒美をあげないとだよね♪」 「……っ!!!」 目から火花が散ったように辺りがチカチカして、僕は悲鳴に近い声をあげた。そう、暴れる僕に藤梅は躊躇なく、ハンブラーという拷問具をつけてきたのだ。睾丸を戒めるという目的で作られたソレを睾丸に装着させられたら、まったく身動きが取れなくなってしまう。少しでも動こうとするなら、睾丸が潰されるようになって酷い激痛が走るようになっているのだ。 そして、そんな僕はM字に開かれた脚にその両端を固定されていた。もう完全に藤梅の支配下に陥ってしまった僕は首を横に振る。ソレはもう必死で嫌だと拒絶しているのに、藤梅は口端を引きあげて僕にこういうのだ。 「違うでしょう?もっとしてくださいっておねだりしないと?」 艷黎はイイ子だからできるでしょう?と。その口振りがまた僕の身体に火を点ける。抗えないと本能がいっているらしく、僕の口からいってはいけない言葉が溢れ落ちた。 「ふ、か………………、……し、て……」 禍々しく腫れあがった睾丸が脈を打っている。もうそうだとしかいいようがないくらい、藤梅のソレに期待している僕は敗北した気分で、すべてのことを彼に委ねることになってしまう。 「う~ん、イイ子。聞き分けがイイ子は物凄く好きだよ。ほら、私のをもっと深く呑み込んでもう雪梅のことなんて忘れてしまいなさい」 藤梅はそういうと、ピッグホールで開かれた菊門に突き刺さっている彼の巨根をもっと深く奥へと押しやった。腸を圧迫するその質量は雪梅とは比べモノにならない。 藤梅のモノを絞めあげる肉壁が引き裂かれそうになるくらい、ソレはみちみちと僕の中を大きく広げあげて僕の限界をさらに更新させようとしていた。ソレなのに、僕の蕾は藤梅のモノをソレはもう旨そうにくわえ込んで、歓喜に舞いあがっていた。 そして、もういわずとも解るように、ぐずぐずとテンポよく打ちつけられる腰に僕の理性は雪梅のことなど忘れて、藤梅を受け入れようとしていた。  

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