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参拾陸
目尻から涙が溢れる。幸せという気持ちはいまだに解らないけど、たぶんコレが幸せというモノだろうと僕は雪梅に強張った。
「……って、────ち、ぅ!」
つきだす舌に雪梅は「ハイハイ」と物凄くご機嫌で応じてくれる。こういうとろこが男前だよなと思いながら、僕は雪梅とのキスをセックスが終わるまでじっくりと堪能した。
「ああ、やっぱり、私とふたりっきりのときのれいは物凄くエロくって可愛い♪」
ほかの人にはみせないでねと雪梅はいうけど、こういうことは番で夫である雪梅以外とすることはないと思った。だけど、雪梅が解った?とずこずこと突いている腰を弛めそうになったから、僕は取り敢えず頷いておいた。すると、現金な雪梅はココって物凄くきゅうきゅうってなるから物凄く好きでしょうと僕の前立腺をグリグリとしてきて、僕はあられもない声で哭きまくった。
そして、その数時間後にようやくハンブラーが外された僕は、ピッグホールをつけたまま第二回戦とばかりに雪梅に馬乗りになっていた。気持ちよく哭きながら、自由に身体が動かせるという幸福を身を持って感謝して、雪梅のおちんちんをめいいっぱい堪能するのであった。
「ちょ、れい、がっつき過ぎ!」
雪梅のおちんちんを絞りあげながらずこずこと腰を上下に揺らしていたら、雪梅にそういって僕を制止しようとさせてくる。どうして?と悲しそうな顔で雪梅をみたら、いつのまにか部屋に入ってきていた天夢と雷梅と目が合う。ソレから、ふたりにこういわれるのだ。
「ねぇ、ちょっと!いつになったら、エリック・ワールドのコンサートをみるって話になるの!」
悪いんだけど、待機してんの、物凄く疲れたんだけど!と。ソレはもうどうしようもないいわれで、僕はふたりから怒られたから、僕はエリック・ワールドのコンサートチケットが手に入っていたという喜びが物凄く半減してしまったとはいわない。
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