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Ⅰ
───────して。
僕を心の底から愛して────。
そう、なん度も繰り返して僕は愛措しい男からキスをねだった。
昊は透き通るような蒼で、その彼方には大きな紅い流星が光っていた。
「れい、おはよう」
気分はどうだい?と訊いてくるのは、たぶん僕の中でずこずこと動いている雪梅のおちんちんで意識がブッ飛んだからだろう。
「…………っちぃい!」
そう、僕は雪梅にさんざん焦らされてようやく僕の中に入ったと思ったら、あまりの気持ちよさに狂乱してしまったようなのだ。
「そう?れいは嘘つきだね?」
「────んっ!!あっ!!らぁめ!!」
大きく旋回するおちんちんに僕は首を振った。気持ちイイのに、どうしてそういうの?と。すると。
「物凄くでしょう。タダの気持ちイイじゃこんなふうにはならないでしょう?」
シーツもベッドも噴いた潮でベタベタで、僕は紅濁する。いまも潮を噴きっぱなしで、僕は頷いていい直した。
「──ずごぉくちぃい!!」
「うん、そうだね。じゃコレは?」
大きく旋回するおちんちんがゆるゆるとゆっくりと小刻みに動きだして、僕は物足りなさに悶える。コレは違うと頭は思っているのに、心が物凄く悦んでいた。
きゅうきゅうと絡みつく肉壁が痙攣したように震えだして、お腹の中心から温まるような熱に安堵が生まれてくる。
「──な、に?…………こしゅどまんぁい!!」
雪梅の腰に足を絡みつけて、雪梅の動きに合わせて動かしている腰がまったく止まらない。もっと激しく動かしたいのに、僕の腰はゆるゆると雪梅のゆっくりな動きに物凄く同調していた。
「ふっふ、そうみたいだね。本当のれいはゆっくりとずこずこされるのが好きなんだよ。激しくずこずこされて気持ちイイって感じていたのは、私がそうれいに躾たせい。解る?どれだけ私がれいの身体を変えていったかってことを」
僕にはよく解らなかったけど、うんうんと頷いて僕は雪梅にしがみつく。もう限界が近い。
「もう限界?イってイイよ。ほら、なん度でもやってあげるから心配しないで──」
そういってキスをされたら、僕の身体は大きく震える。イっている最中もゆるゆるとゆっくり動かされて頭がくらくらした。そして、そういえばこういうふうにぐずぐずに抱かれるの好きだったかもと、かなり昔のことを思いだす。
まだ雪梅と結婚してなくって、僕が雪梅に買われた性奴隷だと思っていたあの頃だ。ゆるゆると動く雪梅のおちんちんが物凄く気持ちよくって、なん度もやってと強張っていたような気がする。
「思いだした?」
「お、……だした………、ちぃいの……………して……」
僕の首から首輪が外されて僕はいっ瞬戸惑ったが力強く抱きしめられる雪梅の腕がソコにあって、僕はゆっくりと雪梅の首に腕を巻きつけた。
「ソレじゃ、バスルームに移動しようね。れいは湯船が好きだもんね」
ちゃぷちゃぷと揺れるお湯と、浮遊したように浮きあがる身体はなんともいえない。ずこずこと突かれるあの衝撃も好きだ。だけど。
「………ぇきん弁、しゅる」
僕を持ちあげて立ちあがるから僕はそういう。くすくすと嗤う雪梅は、ソレ、本当に好きだねと僕の両足を抱えあげる。僕は僕でもろに雪梅のおちんちんが腸の中に食い込むところがイイんだと呟くと、じゃたくさん堪能してと揺すられる。だから、湯船でアンアン哭かされる頃にはぐったりしてしまって雪梅になされるがままだった。
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