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「挿れて……」 その言葉を聞いただけで松本のペニスはさらなる硬さを帯び、発熱した。 「じゃあ、挿れてあげる、久也さん」 本当はすぐにだって突き入れたかった。 待ち合わせ場所にやってきた久也と向かい合った瞬間から。 眼鏡越しに、柔らかな光を育むその双眸から見つめられただけで、押し倒したい衝動に駆られた。 重症、イタイ、お手上げ。 松本は白濁で滑る股の間から引き摺り出した、焦らしていた自身の根本に片手を添え、片側の尻の肉をぐっと掴むと、後孔に先端を押しつけた。 ここまで来ても尚、ひくつく蕾をゆっくりと亀頭でなぞって自分を焦らす。 ずぷりと先端を沈ませて、もったいぶった腰つきで括れまで埋めると、また引き抜いて、それを何度か繰り返す。 松本自身の焦らしプレイの巻き添えを食らいっぱなしの被害者である久也はとうとう痺れを切らした。 「いやだ……っもう、早く……!」 久也の哀願に松本は小さく笑う。 「ごめんね、久也さん」 あんまりにも久也さんに夢中な自分がちょっと怖くて、お仕置きしてたんです。 松本は心の中でそう囁くと、一息に、久也の最奥までペニスを突き入れた。

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