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4-5
「ふぁっ」
隙だらけだった唇を激しく貪る。
肉食動物が獲物を平らげるような獰猛ぶりで口腔を隈なく犯す。
時折、思い出したように腰を振り立てては久也の最奥を抉った。
「ふぁ……ん、んっんっ、んんん……ッんぅぅ」
視覚を奪われ、代わりに他の感覚が敏感となり、久也の鼓膜にははしたない音がひっきりなしに突き刺さっていた。
「ふぁ……っもぉ、これ、外したい、ん、だが……っ」
「だーめ、まだです」
松本は久也の哀願を悪戯に突っ返す。
久也の上体をもう少しベッドの中心へ進ませ、背中に正面を密着させて完全に彼に覆い被さると、松本は脇腹から股座へと片手を伸ばした。
「あ」
そっと握り締めた熱源は先走りで濡れそぼっていた。
下腹部にまで反り返っていたそれを撫で擦ってやると、甘い声音が切れ切れに紡がれる。
うなじを舐め回しながら扱いてやると声は止まらなくなった。
「や、だめ、出る、出ちゃ、いっ……そ」
松本大好物の女言葉が飛び出してくる。
小刻みに彼を突きながら扱く速度をさらに上げ、耳朶を啄ばみながら、松本は囁きかける。
「いっちゃってください……久也さん……」
「ぁっっ、ぁぁっ、や、も、だめっ」
「二人でだめになっちゃいましょう」
松本の欲深な手と律動に追い上げられて久也は射精した。
狂的に強まった締めつけにつられて、松本も、そのまま彼の中で一度目の放精を迎えた……。
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