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しばし松本は久也の背中に抱き着いたまま射精の余韻に息を荒げていた。
しかし久也の体内に白濁を注いだ彼のペニスは衰えるどころか、熱を保ったまま、肉壁の狭間でしぶとく息づいている。
絶倫、俺って……。
「……久也さん」
真下の久也は半ば虚脱状態にあり、ベッドに力なく体を預け、松本の呼びかけに何の反応も見せない。
松本は動いた。
「……えっ?」
下腹部に両手を差し入れて弛緩する肢体を持ち上げると、ベッドに互いの全身を乗り上がらせる。
久也の中に挿入したまま。
「ちょ、な、何だ……」
否応なしに意識が戻った久也は松本の行動に驚き、後頭部で固結びにされたネクタイの下で目を白黒させた。
「よいしょっと……」
ふとした拍子で後孔から外れそうになったペニスを再び奥まで押し戻す。
「ぁ……っ」
今、この体から離れるのは心許ない。
今だけはずっと一つでいたい。
「久也さん……体、こっちに向けるよ?」
「え……?」
「このままで、ね」
そう言って、松本は上半身を起こすと、うつ伏せになっていた久也を反転させた。
「あっ」
「う、わ……」
反転させる際、体内に埋まるペニスがあらぬ場所を擦り上げ、久也は身震いする。
松本も、自分をくわえ込む後孔自体が蠢くような感覚に恍惚となった。
反転途中の中途半端な姿勢でつい腰を揺らめかせてしまう。
「ひぁ……ん」
切なげに鳴く久也をその状態で何度か突き揺さぶって、そして、正常位へと移行した。
「……久也さん……」
ネクタイで目隠しされた久也は想像以上の色気があった。
だらしなく開かれた唇からは舌先が覗き、掠れた呼吸を反芻している。
松本は腕を伸ばしてその舌尖をそっと摘んだ。
「んっ」
不意打ちの行為に久也は喉を詰まらせる。
火照った体は紅潮していて、一度目の射精で芯をなくしていたはずの隆起は体位を変えたことにより、熱を取り戻しつつあった。
「ふ……ぅ、っ」
「エロい……久也さん……」
ざらついた舌端を擽ると途端に唾液が溢れ出た。
「……ねぇ」
「んっ」
「ペニス舐めるみたいに、俺の指、舐めて?」
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