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「っ」 久也は慌てて口を押さえた。 急な沈黙にどうしたのかと問いかけてくる声が松本にも聞こえてくる。 松本は、愛しい熱源を、貪った。 「ぁ」 苦心して松本を遠ざけようとするものの、深々とくわえ込まれて緩々と舌で愛撫され、久也にはろくに力が入らない。 「っ……く」 根元を扱かれ、先端をねっとりとしゃぶられて、肢体が震え出す。 「あ……いや、今……っあ……足が……足が攣って……その、疲れたから……っ、く……ぅ」 鈴口に舌先を割り込ませてピチャピチャと擽っては先走りを丁寧に啜る。 窄まりにまで片手を差し入れると濡らした中指で後孔を浅く掘る。 「ぁあ……っ……あ、お土産、わかったから……っああ、うん、じゃあ……」 おやすみ。 そう言って久也は電話を切った。 松本がちらりと見上げると彼は涙目で少し怒ったような表情をしていた。 「もう……何をするんだ、君は……、……」 が、松本も涙目でいるのに気がつくと、久也は文句を言いかけた唇を閉ざした。 「おやすみ」と毎日言ってもらえる存在が羨ましくて。 離れていても絶えず気にかけてもらえるのが羨ましくて。 「ごめんね、久也さん」 松本の言葉に久也は首を左右に振った。

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