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久也の過激な目覚ましに松本がとろんとした双眸をいつの間にか開いていた。 「久也さん……気持ちいい」 とろんとした寝惚け眼で松本は久也に笑いかける。 「もっと……して?」 「……」 「いっぱい舐めて……?」 起き抜けでどこかぼんやりした顔つきで、甘えた声で、松本は久也にお願いする。 彼にうなじ辺りを撫でられながら、久也は、そのお願いに応える。 赤く染めた目元に色気を滴らせ、細く尖らせた舌先でぷっくりした小粒を可愛がる。 「あ……はぁ……」 松本は締まりのない口元から満足げな吐息を洩らすと仰向けになった。 久也の指先に絡む彼のカウパーがクチュクチュと音を立てている。 健気に胸への口づけに勤しむ久也の脳裏に、このままでは寝具が汚れてしまうな、と普段の生真面目さが俄かに頭を擡げた。 「……久也さん?」 肘を突いた松本は毛布の中に頭ごと潜り込んだ久也を見、首を傾げ、幼子じみた口調で呼号した。 衣擦れの音が必要以上にカサカサと響いていたかと思うと、ふと止まり、そして……。 「……あ……」 湿り渡る粘膜にすっぽりと包み込まれた松本は興奮が明け透けな笑みを口元に浮かべた。 毛布を持ち上げて覗き込んでみれば、蹲った久也が勃起したペニスを深々と咥え込んでいる。 「……こら、見ないで……くれ」 不慣れな舌遣いで亀頭を舐めながら、上目遣いに、久也がたどたどしく注意してくる。 松本は相変わらず子供じみた甘えた態度でこっくり頷き、再び仰向けになった。 ベッドに寝そべる松本の下肢辺りで異様に盛り上がった毛布が上下にガサガサと揺れる。 「あー……すごい……いい……」 枕の上で首を伸ばして喉仏をピクピク震わせ、松本は、うっとり呟く。 「すぐいっちゃうよ……久也さん……」 頻りに紡がれる衣擦れの音色に混じって露骨な水音が朝の気だるい空気を引き摺るシングルルームに溶けていく。 不意に、松本はビクリと身を震わせた。 途端に、衣擦れの音色がぴたりと止む。 「ん……く……っ」 毛布の下で呻吟する微かな声が聞こえてくる。 松本は投げ出していた片腕を毛布の中へ入れると、久也の輪郭を探り当て、耳朶をきゅっと抓った。 「んっ」 クニクニと捏ねながら、伸びやかに腰を反らして、喉奥の締めつけにさらに表情を快感で解れさせる。 「あー……出てる……久也さんの口の中に……いっぱい……」 毛布の下で松本の白濁を飲み干した久也は、耳朶を捏ね続ける不埒な指にもどかしげに眉根を寄せつつも、一向に熱の衰えない彼のペニスを目前にして絶句した……。

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