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松本はもう一度久也を内風呂に誘った。 溜めたままにしていた湯の中で向かい合い、互いのペニスを重ね、擦り合わせた。 「久也さん、きもちいい?」 胸の突起に吸いついて、舌先を絡ませ、さらに小さな尖りをピンと硬く勃起させる。 「あ……ぁ、いい……もっと……」 松本を跨いで膝立ちとなっていた久也は自分からも胸を反らし、唇による愛撫を素直に強請る。 重ねたペニスを片手で纏めて扱きながら、松本は、薄ピンク色の乳首を思う存分味わった。 久也は松本の頭を掻き抱いた。 扱いていた手が双丘へ回り、三本の指が後孔を訪れると、大胆な腰遣いで中へ招き入れた。 「久也さん、エロ過ぎ」 「……君だって」 「うん、そうですね、確かに」 「あっ、ぁっ」 「久也さん、ここで挿入れてもいい?」 「ん、いい……来て……」 もっと君がほしい。 自分と擦れ合うペニスを撫でて久也は松本を求めた。 松本は嬉しそうに笑い、久也を立たせると、湯船の縁に両手を突かせた。 後ろから濡れそぼつペニスで一気に久也を貫く。 「ぁ……っ」 バランスを崩しかけた久也は寸でのところで体勢を持ち堪え、縁を掴み直した。 ぬるま湯の中で直立した松本は脱衣所まで響き渡るような音色と共に久也を突き揺さぶる。 「そこ……もっと……」 「ここでしょ……?」 前立腺より少し奥目掛けて激しくペニスを前後させる。 絶妙な性感帯を擦り上げられ、絶頂が連続するようなひと時に、久也は全身を過敏にひくつかせた。 「俺もいいよ、久也さん……」 激しい動きとは反対に甘い声で松本は囁いた。 何回いっても、これじゃあ足りないね。 だって、俺も久也さんも、ずっと勃ってる。 射精しても、触れたら、すぐに発熱して。 二人ともケダモノみたいですね……。 「ね、久也さん?」 今度は壁に両手を突かせた。 背中にぴたりと密着して、下肢をより濃密に交わらせ、荒々しくピストンする。 うなじから耳元、首筋を舐め上げつつ、屹立したペニスを扱きたてる。 「ぁっぁっまたっ……っっいきそ……っ」 「うん、俺も、もういっちゃいます……」 「今日はぐちゃぐちゃになりましょう、久也さん?」 「はい、久也さん」 布団に腹這いとなっていた久也の目の前に松本はそれを掲げた。 何の反応も示さない彼に首を傾げ、覗き込んでみると。 久也は目を瞑っていた。 松本は「ちぇ」と内心呟いて、青く光り輝く、その小さなイルカの硝子細工を畳の上に一つ置いた。 もう一つ、その隣に同じものを寄り添わせる。 「これは親子じゃないですよ」 恋人同士です。 一つは久也さん、一つは俺。 だから俺は久也さんをもらっておきますね。 そう言って松本は久也の前に置いたイルカをひょいと取り上げた。 残る一つを久也の頭に戯れに乗せる。 「俺のこと、肌身離さず持っていてくださいね」

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