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オマケ後日談3/5
「は……っ、あ……」
たった今点けたばかりのスタンドライトの薄明かりに浮かび上がる久也の姿はなんとも色っぽかった。
パジャマ下は下着と共に脱がされて、肌蹴たパジャマ上の間では裸の胸が大きく上下している。
中指と薬指で慣らしたソコは松本のものを根元まで迎え入れていて。
身じろぎするだけで、一度の呼吸で、その途方もないように思える質感が体内で重みを増して、久也は切なげに眉根を寄せた。
「ん…………」
魘されるように何度か左右に首を振って、首筋を反らし気味にし、久也は顔だけ壁側に向けた。
濡れた髪がぱさりと目元を覆う。
半開きの唇がやらしい。
「あ」
松本が俄かに動いたので久也はぴくりと喉元を震わせた。
松本は腕を伸ばして目元にかかっていた前髪を掻き分ける。
視線の先で閉ざされていた目が緩々と開かれていく。
「……千紘君……」
まだ不慣れそうに、でも自ら開いた両足を小さく震わせながら、久也は松本を熱っぽい眼差しで斜に見上げた。
下肢に溜まった熱が沸騰しそうだと松本は思う。
自分の唾液を塗りつけたばかりの乳首を指の腹でそっと擦ってみた。
「ん、っ」
じわりと潤んだ双眸を瞬かせて久也は呻吟した。
さっきまで松本の喉奥にいた彼の熱源は唾液と先走りが溶け合った雫を垂らして、ひくひく、している。
松本は腰を揺らした。
欲望で膨れ上がったペニスが後孔を行き来する度に久也は扇情的に肢体を捩らせた。
抑えきれずに滲む声が松本を鼓膜まで敏感にさせる。
久也がより壁際の方へ顔を傾けて、再び前髪で瞼を隠し、やらしい唇を片手で覆ってしまった。
「久也さん、見せて」
絶え間なく続く肉壁の容赦しない食いつきに発汗した松本、おもむろに上体を倒すと、久也に囁きかけた。
長いストロークで緩々と抜き挿しを行う松本を久也は腕越しに眼鏡のない生身の眼でぼんやり見つめる。
「……キスさせて?」
松本のお願いを久也は聞き入れた。
自ら片腕をするりと伸ばして年下の恋人の頭を抱き寄せると、唇まで導いてやった。
松本は律動も疎かにしばしキスに夢中になった。
時に、思い出したように腰を振っては欲張りに熱を貪る。
水音を絡めて舌と舌を繋ぎ合わせては火照る吐息を共有する。
「んぅ……ん……ぁ……っ」
久也からパジャマを取り去って全裸にし、とっくに全裸になっていた松本は長々と繰り返していたキスを解いて上体を反り気味に起こすと、次は律動に集中した。
M字に開かれた両足の膝頭を掴んで固定し、短めのストロークで小刻みに窮屈な肉奥をペニスで連打する。
「ああ……っんん……!」
キスしていたら見るのが叶わない、よがる久也の全体像を薄目がちに堪能した。
「あ……っあっ……はぁ……っ」
皺だらけのシーツの上で自制も忘れて、平らな胸を虚空に突き出し、まるで松本を煽るように久也は悶える。
屹立する熱源と同様に硬くした乳首を誇張するようなポーズだった。
「っ、あっっ!」
松本は誘われるがまま久也の乳首にキスした。
胸の突端へかぶりつき、尖らせた舌先で勃起した突起をしごく。
交互に執拗に惜しみない奉仕を反芻する。
互いの腹の狭間で反り返った久也の熱源もしごいた。
「あ……っ待っ……、それっ……も、むり……」
「俺も……っいきますから……」
ぱんぱんと派手に音を鳴らしてピストン運動を加速させた。
ペニスをしごく速度も共に上げる。
「あっそんな奥……っ激しく、されたら……っあ…………ああぁぁ…………!!」
久也は全身をぞくぞくと痙攣させて達した。
松本の掌に握り込まれた熱源から迸った白濁の飛沫。
肉壁の食いつきが噛みつくように一段と増す。
「あ……っ俺も……」
収縮する後孔奥に束の間がむしゃらに打ちつけた果て、松本も、達した。
そのまま久也の体内に自分の欠片を一思いに注ぎ込む。
ぐっと腰に腰を押しつけてしぶとく律動し、注ぎきってしまう。
「あぁぁぁ…………ぁぁ…………」
出しながら、出されて、感極まった久也の肢体はなかなか痙攣を止めない。
「ん…………ぁ…………」
はぁはぁと荒い呼吸を紡ぐ松本、口元をぐっと拭って飛びかけた意識を鮮明にさせると、途切れがちな嬌声を滴らせる久也をじっくり眺めた。
今は脱力した熱源、その先から放たれた白濁は胸元にまで飛んで肌を卑猥に濡らしていた。
脈動する自分のペニスを奥深くまでくわえ込んだまま、涼しげに長い睫毛をぴくぴく震わせ、虚脱しかけている。
「…………あ」
松本がおもむろに引き抜くと、その振動で久也の意識は現実寄りに傾いた。
最初は定まらなかった視線がやがて松本の顔に落ち着く。
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