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 エッチが終わって、布団のなかで俺は智駿さんに抱き枕にされていた。智駿さんの体にしっかりと閉じ込められて、ぎゅっと抱きしめられる。俺はすっかり蕩けていて、智駿さんに身をまかせるようにくたりとしていた。 「梓乃くん……なんで声我慢しようと思ったの?」 「智駿さんが……我慢したほうが喜ぶかなって……俺、エッチで智駿さんにいっぱい喜んで欲しくて」 「梓乃くんとエッチできるだけで僕は幸せなのに」 「……でも……ちょっとでも、智駿さんにいいなって思って欲しいんです……声を我慢したのもそうだし、……あと……身体が敏感になるように一人エッチも、……その、いっぱいしました」 「僕のために一人エッチしたの? どんな?」 「……乳首に……えっと、すーすーするやつ塗っていっぱいいじったり……あと、バイブつかったり……」 「開発なら僕がするのに。でも僕のためにそういうことするの、ほんと可愛いな、梓乃くん」  恥ずかしいけど、全部言った。智駿さん、結局は俺が全部を曝け出すのが好きみたいだし。  そうして、智駿さんに抱きしめられて全身を撫でられながら、俺は色々といままでやってきた一人エッチのこととかを話す。前は一人エッチしまくってるなんて変態って思われそうであんまり言わないようにしていたけれど、案外喜んでくれるものだから色々と言った。 「ん……」  お尻に指を挿れられて、軽く掻き回されながらお喋りをする。くちゅ、くちゅ、って音が聞こえてきていやらしかったけれど、今日はこれ以上エッチはしない。戯れというやつだと思う。 「ところでなんで僕が声抑えてるほうが好きだなんて思ったの?」 「えっ……なんか白柳さんが押し付けてきた智駿さんの好みらしいAVがそういうやつで……」 「……ふうん、白柳」 「えっ、やっ……ちはやさっ……んぁっ……!」  お尻のなかをいじる指の動きが激しくなる。「アイツほんと殴りたい」ってぼやいた智駿さんの腕のなかで、俺はひんひんと悶えていた。 gâteau basque~甘いのブラックチェリーのジャムを~ fin

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