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『この外道! おまえ絶対前世は悪党だろ! 友人を見捨てるな!』
「こんな時間に電話かけてくるおまえが悪い。じゃ」
『あ、おい、ちくしょう!』
すやすやと眠る梓乃くんを見つめながら梓乃くんとの出逢いの思い出に耽っていると、白柳から電話がかかってきた。どうやら飲みすぎて迎えに来て欲しいらしいけれど、断固としてお断りだ。ちなみに現在時刻は23時。明日も朝はやくから家を出ないといけないから、そんな馬鹿に構っている暇はない。
スマートフォンを放り投げて、布団をかぶる。こうして当たり前のように一緒に寝ることができる恋人がいて、幸せだ。
「……んん、ちはやさん……」
「! おやすみ、梓乃くん」
寝言を言いながらすり寄ってくる梓乃くん。僕は梓乃くんの前髪を掻き分けて、おでこにキスをして、眠りについた。
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