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「あ、あの、……白柳さ、……あっ……」
ゆる、と白柳さんが腰を動かしてきた。ぬるぬるとしたぬめりを粘膜にこすりつけるようにして、白柳さんは俺のナカをゆっくりと刺激してくる。
ちゅぽ、ちゅぽ、とゆるやかな水音が響いた。俺がねだったとおり、白柳さんは優しく、優しく俺を突いてくる。
ため息をついたと思ったのは、勘違いだったのだろうか。白柳さんは俺のことをどう思っているのだろう。こんなに優しくしてくれて、今何を考えているのだろう。
「んっ……、ん、……あっ……、ぁんっ……」
白柳さんのものが俺のいいところを擦り上げて、そのカタチを感じる度に、白柳さんのものが萎えていないことに安心した。俺に呆れて、俺のことが嫌いになって、それで萎えてしまったら……そう考えると哀しくて堪らなかった。けれど、白柳さんのものは熱いままで、優しく、でも絶妙に俺のことを感じさせてくれて、それだけで安心する。
こんなことを考えている時点で、たぶん俺はおかしいのだ。白柳さんに嫌われたくないとこんなに思うくらいに好きならば、普通の人のように白柳さんのことを好きになればいいだけなのに。こんな、俺のおかしいところを白柳さんなら許してくれると――いつの間に錯覚していたのだろうか。
「あっ……まッ……て……そこ、だめ……イっちゃう……」
いいところを責められて、イきそうになった。でもイッてしまったら終わる……そう思うとイきたくなくて、快楽から逃げようと身体を捩る。
「……逃げるなよ、セックスしてるときは俺のものだろ」
「へっ……ーーあ、……ぁひっ……あ、……あっ!」
しかし、白柳さんは俺の腰を両手で掴むと、そのまま連続して俺の一番感じるところを突いてきた。乱暴ではなく、優しくしてはくれているが……ガッチリと腰を掴まれて逃げられなくて、その状態でズンズンと重いピストンで責められてーー狂いそうになる。
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