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 白柳さんの目から、彼が何を思っているのかが見えてこない。どこか冷めたような目をしているのに、俺の奥を打ち付けるその熱は、彼自身を俺の体に刻みつけんとばかりに深くて重苦しい。  俺に呆れた? それともまだ好きでいてくれる?  どろどろに注ぎ込まれる泥のような劣情が、怖いけれど気持ちいい。 「ぁんっ……あっ……! イッちゃう、……イッちゃ、……おねがい、そこっ……やめてっ……もう、あ、……あ、あッ……アッ……ああぁあっ!!」  何度も何度も一番感じるところを突き上げられて、俺はあっさりと昇りつめてしまった。まだ白柳さんと繋がっていたかったのにイッてしまったことがショックで、熱が引いていくと同時にじわじわと喪失感が浮かび上がってくる。 「う、……し、白柳さん、……」  寂しくて、縋るように彼を見上げてしまった。白柳さんはやっぱり少し影のかかったような瞳で俺を見下ろしていて、じわ、と胸が腐食していくような切なさに見舞われたが――次の瞬間、ズンッ、と勢いよく突き上げられて、俺はたまらず声をあげてしまう。 「アッーー……」 「……もう少し」 「白柳さん、……? アッ、……あ、あ、あっ……! ま、待って、……アッ、ん、……待っ、俺、もうイッて……あ、あ、あ、」  白柳さんは、セックスを終わらせるつもりはないようだった。イッてしまって敏感になっている俺の体を何度も何度も突いてきて……俺は次第に、意識が朦朧としてきて、何も考えられなくなってしまった。

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