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第2夜 ⑥
目の前がチカチカと点滅する。
しばらく放心状態でいると、悠がフッと笑ったのが聞こえた。
「遥、出さずにイッたね‥‥ いい子」
そう言って頭を撫でる優しい手つきに、心が温かくなる。それに応えるように、悠の手に頬を擦り寄せる。
「ゆうの手、あったかい‥‥もっと撫でてぇ」
そう言って悠の手に口付ける。
「‥‥ッ!そんな可愛いことしないでくれる?これでも、我慢してるんだからさ!」
そう言うと悠は再び腰を打ち付け始める。
パンパンという小気味良いリズムと、二人の喘ぎが部屋に響く。
イッてすぐの身体にはその刺激は強すぎて、頭がおかしくなりそうだ。
「うっアアンッ ダメ、イッちゃう!
イくぅ!イッああああああっ」
頭の中で白が弾けた。
「あ、う‥‥」
もうしばらくしてから、低い呻き声とともに悠の熱が吐き出された。
「2回もドライでイッたのか。さすがにキツいだろうから、これは外そうか。」
悠がスルスルと麻縄をほどくと、俺のペニスの先からトロトロと白濁が流れ落ちる。射精はなかなか止まず、まだまだ精液が溢れ出てくる。
「すげ‥‥いっぱい出たね」
悠が愛しげに目を細め、おでこにキスをしてくれる。
「おやすみ、遥」
最後に手の甲にキスをしてくれた。
俺は少し微笑んでから、意識を手放した。
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