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第3夜 ⑤
「遥、まだバイブは抜くなよ?お前今、抜こうとしてたろ」
「え‥‥」
悠は俺のエスパーか何かのだろうか。
見透かされている‥‥‥
達したばかりの身体には、バイブの快感は、もはや苦痛でしかない。
再び射精感が込み上げてくる。
「う‥‥ふぅ、ひゃっあ‥‥
ゆ‥‥う、もぉ許してぇ‥‥またイッちゃ、
、、」
「ホント堪え性ないな、お前。
‥‥あ、そうだ。そのまま前も弄れ。
亀頭を重点的に。」
「ん。」
短く返事をし、よだれを垂らしている自身に手をのばす。
軽く扱き、それから亀頭をグリグリと刺激する。
前と後ろ、両方を同時に攻めたてられ、さっき達したばかりだと言うのに、またすぐにイッてしまいそうだ。
「ひぅ‥‥あ、悠、気持ちいぃ‥‥
うぅ、ん。なんか出そう‥‥」
「そう。そのまま、弄っとけよ。
クッ 俺ももう限界‥‥」
悠の声に苦悶の色が混ざる。
そのまま、カウパーと精液とでグショグショになった先端を刺激し続ける。
どんなことでも、ずっと続けていたら慣れてくるものだ。
俺はバイブと、亀頭を弄るだけでは足らなくなり、淫らに腰を振りながら、空いた手で乳首を強く引っ張る。
「あ、もうイきそう!あ、らめぇ‥‥、」
性感帯を3つ同時に攻め立てられ、俺の分身ははち切れんばかりに肥大している。
亀頭を刺激する手に拍車をかけると、射精感とはまた別の、奇妙な快感に襲われる。
「や、え?なんか、なんか出る!ひゃぁぁっ!」
プシューっと、小さな音をたてながら、白濁とはまた違う透明な液体がぺニスから放たれる。
何が起こったのか分からず、呆然とその様子を眺めていたら、電話から声がした。
「へぇ。都市伝説だと思ってた。男でも潮吹けるんだ。どうだった?初めての潮吹きは。」
「ん‥‥きもちよかったよ。なんかこれ、ハマっちゃいそう‥‥」
言ったそばから、しまった!と思った。
悠にこういうことを言うと、たぶんことあるごとに潮を吹かせようとしてくる!
「へぇ‥‥。気に入ってくれたみたいだね。」
悠がニヤリと笑っているのが想像できる。
頭がボーっとする。
こんなに激しい自慰(?)はしたことがなかったし、潮を吹いたのも初めてだ。
残業後に、まさかこんなハードなプレイが待っていようとは。
悠と会えない憂鬱な金曜日が寂しくなくなり、心が軽い。
でも、出来ることなら、やっぱり悠のに、ガンガン攻め立てられたいなぁ‥‥。
本人には絶対に言わないけど。
「しかし、遥が大人の玩具を使ってヌいていたとはなぁ。可愛かったよ?
いつの間にそんな変態さんになったんだか。」
「お前のせいだよ‥‥」
という俺の呟きは、相手に届かないまま消えていった。
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