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第4夜 ④
「へぇ、イッちゃったんだね。」
悠はそう言って笑みをこぼす。
バイブのスイッチを切り、ハァハァと肩で息をする俺に近づいてくる。
片足を持ち上げられ、秘部が丸出しにされる。まだ達して間もないそこは、ヒクヒクといやらしく蠢いている。
「バイブ、奥まで挿れたら絶対イッちゃうだろうと思って、浅いところで止めといてやったのに‥‥
自分で深いところまで突き刺しちゃってさぁ。
‥‥そんなにお仕置してほしかった?」
耳元で囁かれてゾクリとする。
低くて艶っぽい声に腰がうずくのが半分、図星をつかれて狼狽する気持ち半分。
「別に。」
悟られぬようにと短く、ぶっきらぼうに答える。言ってから、逆効果だったのではないかと思う。
「そっか。でもまぁ、お仕置きはちゃんとしなきゃね。有言実行。」
悠がベットに腰掛け、手招きしてくる。
「おいで。お仕置きの始まりだ。」
俺は悠の足の間に座り、悠に後ろから抱き締められるような態勢になる。
片足を持ち上げられ、秘部を暴かれる。
悠の手が俺の内股を撫でる。少し勿体ぶったような手つき。
手は陰部へと這い上がってきて、俺の薄い陰毛をフワフワと触る。
睾丸をツツ‥‥と撫でられ、手の中で転がされる。
「ふぁ‥ や、そんなとこ、コロコロするのダメ‥‥ぁン! ダメだって」
イヤイヤと首を振りながら必死に抗議しても、聞き入れるどころか、さらに激しく愛撫してくる。
手の中でギュッと握られると、悠の手の熱とささやかな痛みで声が出そうになる。喘いだらもっと激しくなると思い、唇を噛んで声を抑える。
「ンッ、フゥ‥‥へぁ!
あ、もうヤバイかも‥‥イキそ‥‥」
「いいよ、イケよ‥‥」
耳朶を噛まれて、睾丸を触る手にも拍車がかかる。睾丸を触っていると、必然的にペニスも刺激することになる。
なおも必死に声を押さえようとする俺の努力も空しく、俺はアンアンと喘ぎ声をあげる。
まだスーツにネクタイを緩めただけの悠のうでの中で、裸になって陰部をさらけ出して乱れている自分。
そんな数奇な対比が恥辱に、そして快感に変わっていく。
「あ、それ以上したら‥‥
イく、イッちゃうから‥‥アアンッ!」
目の前が真っ白になる寸前、急に愛撫が止まり、正気にひき戻される。
いままで高めてきた何かが一瞬にして熱を失い、潮がひいていく。
何が起こったかわからず、つかの間、目をぱちくりさせる。ああ、お仕置きとはこれのことかと、やっとのことで理解した。
お仕置して欲しくて、言いつけを破って射精した淫乱はイかせてやらない。ということらしい。
これから、絶頂まで押し上げられては止めて、の繰り返しなのだろうか。先が思いやられる。
唯一の希望は、今俺の尻にあたっている悠の硬いモノ。これが俺のアナルに入ればこちらの勝ちだ、などと考える。
俺がイケないということは、同時に悠もお仕置きされることになるのかもしれない。
いやしかし、悠ならば、俺の前でひとり射精してみせることもするかもしれない。
俺が期待していたお仕置きは、どうやら想像よりずっと過酷なもののようだ。
俺が何かを悟ったのとほぼ同時に、悠が俺の尻の割れ目に指を這わす。
アナルをスリスリと撫でられ、入り口をキュッと押される。
次は、アナルを限界まで愛撫するようだ。
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