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第6夜 ②
何を血迷ったのか、僕は彼のズボンのベルトをカチャカチャと外し、悠のスーツのズボンを下ろす。
いつも僕のナカで暴れている逞しい男根も、まだ今は熱をもっていない。
下着の上から舐めたり、あむあむと口でつついてみる。怖いもの見たさなのか何なのか、くんくんと匂ってみる。人の性器を舐めるのも匂うのも、普段ならたまったもんじゃないと思うだろう。こんな気分になったのも全部、このコスプレのせい…
自分がしていることがとてつもなくはしたない行為だと気がついて、下半身をモゾモゾと動かす。
下着を下ろすと、既に少しだけ熱をもった彼のソレが、ボロンと顕現する。
少し躊躇いながら、舐める
上目使いで反応を伺うと、悠は僕を凝視している。頬が心なしか紅潮している気がする。
「ん‥‥ふぅ、はあ‥‥‥‥」
口に含んで、吸い付く。鈴口を舌で弄ぶ。咽の奥まで咥えて、ジュルジュルとはしたない音をたてて吸う。愛撫を続ける中、彼のモノが質量を増していくのが分かる。
必死に出したり、挿れたりを繰り返すと、息苦しさに頭がボーッと熱くなってくる。
速くなっていく悠の呼吸。
自分のそれも昂っていることに気がつく。フェラチオをしながら股間を濡らすナース。それを見て興奮するというならまだしも、男である自分がそうなっているなんて。
「お口が休憩してますよっと」
悶々と内省を繰り返していると、悠は僕の頭を抱えてパチュンっとピストンする。
いきなり喉が詰まって僕は嗚咽を洩らす。
「ん゛ぶっ、んっ、うう」
喉の奥まで悠の男根が突きささり、反射的に喉の奥がキュッと締まった。口マンコとは言い得て妙だな。
彼も限界が近いだろうことを悟る。僕はスカートを捲り上げ、自分のモノを扱く。カリ首を重点的に触っていると、自分も絶頂に上り詰めるまでそう時間が掛からなさそうだった。
「んっ…ふぁ……ぅ」
「はっ…俺もそろそろヤバイかも…っ」
僕は自身を扱く手をヒートアップさせ、一気に昇り詰める。ブルッと身震いして熱い液が手にこぼれるのを感じたそのとき、口に収まっていた彼のペニスが引き抜かれた。
いきなりの喪失感に眼を見開くと、ビュルッと溢れたザーメンが顔に飛び散った。
「ふ…いい顔。」
そう言って目を細める彼。じっと見つめあい、どちらからともなく、唇を近づけ、濃厚な口づけを交わす。
ティッシュをとって、先程ぶっ掛けた白濁を、優しく拭き取ってくれる。
僕は目を瞑って、彼の大きな手に委ねる。
一通り顔を拭いた後も彼は自由にしてくれなかった。
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