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 メグ先輩は俺を姫抱きにしてベッドまで行くと、そっと横たわらせる。そして、ギシリとベッドを軋ませながら覆い被さってきた。  俺を扱う繊細さや優しさとは裏腹に、その瞳は酷く獰猛で雄々しい。しかし奥には熱い欲情と深い甘さがたっぷりと沈んでいる。  見つめられるだけでゾクゾクと背中を駆け上がる興奮と、湧き上がる服従心。なるほど、これが発情したアルファなのか。 「ハル……」 「ん、っふ……ぅん」  艶やかか声色と共に重ねられた唇はとても温かい。どちらともなく舌を絡め、めいっぱいの愛情を惜しみなく伝える。  しばらくして唇を離せば、つぅ、と紡がれた煌めく糸。  発情期の中で初めて味わう、甘いキスの余韻は恐ろしく大きなものだった。まるで絶頂後のように頭が働かず、怖いくらいに熱が高まる。  キスだけで、こんなになるわけ……?  アルファのフェロモンがもたらす絶大な効果を身をもって体験すると、予想を遥かに上回るものだった。 「脱がすよ」 「あっ……!」  制止する間もなく、メグ先輩に全てを脱がされる。熱のこもった部分が外気に晒され、ふるりと身体が震えた。

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