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ガッシリと腰を掴まれ、逃げることもできない。
大きな快感が何度も身体を突き抜けていく。ぎゅっとシーツを握るが、気休めにもならない。
「ハル。名前、呼んで」
「メグっ、先輩……っ!」
「そうじゃないよね、遥世?」
「あぁッ! や、めぐっ、恵利さ……!」
「いい子」
一際強く奥を突かれ、大きく声が飛び出してしまう。
慌ててメグ先輩の名前を呼ぶと、これでもかと言うくらい優しい声色で褒められ、キスを落とされる。
そう言えばメグ先輩の名前を呼ぶの、初めてかも。
そんなことを思ったのも束の間、メグ先輩の激しい抽送に、一瞬で頭が思考を投げ捨てる。
「んぁ、あぅっ、恵利さ、はげしっ」
「遙世も腰、揺れてるよ」
「やぁっ、だ……って! あっ」
「気持ちいいの?」
「きもちい、も、しんじゃう……っ!」
「大丈夫だから、もっと腰振ってごらん。遙世、すっごく可愛い」
そう言われて、我慢する必要なんかどこにもない。自然と腰が振れているのがわかる。そうするとさっきよりもずっと、大きな快楽にのみこまれた。
恥ずかしさをかなぐり捨てるくらい、恐ろしいまでの気持ち良さ。身体の熱が、ボーダーラインを越えようとしている。
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