28 / 45

(15)*

 メグ先輩はそれを見越しているのかどうなのか、タイミングよく張りつめた俺のモノに指を絡めた。 「それ、だめぇ、イくっ」 「俺もそろそろ、ヤバい……かな」 「あ、あァ、もぅ、恵利さん……っ!」 「遙世、大好き。愛してるよ。もう、離さないから……」 「――〜っ!」  ピリッと首筋に痛みが走った瞬間、目の前が真っ白に染まった。  声を出すのもできないくらいに感じてしまい、息が止まる。  あったかい。メグ先輩の、愛おしい欲望の熱。  はぁはぁと肩で呼吸をしていると、動きを止めて俺を見下ろすメグ先輩と目があった。  メグ先輩はハチミツを溶かしたような甘い瞳のまま、そっと俺の首筋を撫でる。 「なったよ、番」 「っ、ほんと!?」  驚いてメグ先輩に問いかけると、笑い声をもらしながら頷かれた。  そして、手をとられ、首筋へと誘われる。指先が感じたのは、確かに番った証拠である、噛み跡だった。 「うなじだと、遙世は見えないでしょ?」  なんて無邪気に微笑むから、さらに涙が溢れてしまう。  それを優しく拭ってくれるメグ先輩の指先から伝わる愛情に、胸がいっぱいになる。 「恵利、さん……っ」 「愛してる。ずっと、大切にするから」 「俺も、恵利さんのこと……っ、愛してる! 大好きっ」  メグ先輩にぎゅっと抱きつくと、柔らかな笑い声が耳元で聞こえた。  そして、首筋にメグ先輩の舌が這い、たくさんのキスが刻まれていく。

ともだちにシェアしよう!