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 そうだ、メグ先輩に予定が無いか聞かないと。 「メグ先輩、今日ヒマ?」 「ヒマだよ。会社も休んだし、平日だからカフェも開けないし」 「よかったー。さっきまーやんに、メグ先輩と診療所に来いって呼ばれたんだよね」 「ん、わかった。何時に行くの?」 「十二時。ここからだったら歩いて三十分くらいだと思う」 「車出すよ」 「やった、ありがとー」  メグ先輩に予定がなくて、ほっと安堵のため息をつく。  しかも車を出してもらえるなんて、俺の楽しみがひとつ増えた。  何度も車に乗せてもらったけど、運転中のメグ先輩は最高だと思う。  運転に集中して前を見つめる瞳はもちろん、どんなに運転が上手でも事故が起きないよう気を抜いていない表情は本当にかっこいい。  でも、俺が話しかけたらふわりとその表情を緩ませて、柔らかく微笑む。そのギャップを目の当たりにすると、毎回車のCMでも見ているような気分になる。  まぁ正直、テレビや雑誌などで有名な俳優よりも、メグ先輩の方がずっとかっこいいし綺麗だと思うけど。  ちなみに運転している横顔をまじまじと見ていることは、すでに本人にバレている。見る許可も、もちろん取得済みだ。 「よし、ごちそうさまでしたー」 「ごちそうさまでした。片付けはしておくから、ハルは好きにしてて」 「そんなわけにもいかないでしょ。朝ご飯作ってくれたんだから、片付けくらいやらせて」 「じゃあ一緒にしよっか」 「はーい」  その提案に文句はなかった。  お互い、自分が食べた食器を持ってキッチンへと向かう。  俺が洗って、メグ先輩が水気を拭く。たったそれだけのことですら楽しくて仕方ない。  やっぱり何をするにしても一緒の方がいい。他愛のない会話をしながら過ごす時間はなによりも平穏で温かく感じる。何気ない日常が、どこまでも優しい。  きっとこれが「幸せ」って言うんだろうな。  自然と笑みがこぼれて、愛おしさがこみ上げた。

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