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心に秘めた想い

 以前の俺様は宮本のことを、出来の悪いバカすぎる後輩という目で思いっきり見ていた。  要領の悪さやおっちょこちょいなところは昔とたいして変わらなかったので、最初のうちはしょうがねぇなぁと呆れながらも、面倒を見ていたのだが――まるで俺様の根気を試すかのように、同じ過ちを繰り返す。注意したその日は大丈夫なのに、数日後に再び同じ過ちをおかしたのだった。  これはもう天性の素質だと思うことにして頭を切り替え、恋人になった今でも自分と一緒に成長させるように、粘り強く指導している。  そう……仕事だけじゃなくアッチの方面でも――  宮本とヤってしまったはじめての夜については、酒の飲みすぎでほんのちょっとしか覚えていない状態だった。だがその後、いろいろあってから自分の中にある素直な気持ちを伝え、互いの愛を確かめ合うべく、自宅で始まった辿々しい宮本の手つきや腰の動きに、仕事と同じかよと心の中でこっそり愚痴ってしまったんだ。  コイツの兄貴の雅輝が元彼だからこそ、比べちゃいけないのは重々承知してはいるが、ちょっとな――本人は緩急をつけて触れたり突っついたりしているんだろうが、残念なことにまったくなっていない。  唯一褒められるものといえばキスくらいか。それでもワンパターンに毎回責められたら、一気に興醒めである。勃ったものが下を向いてしまうレベルと表現すれば、誰でも理解できてしまうだろう。  考えろ。宮本を――いや佑輝くんを何とかして、マトモなエッチができるようにしてやらねば!  そういう決意のもと喘ぎ声をあげながら上手いこと誘導作戦を実施し、それなりのコトができるようになった。  俺様天才、さすがは俺様と悦び浮かれていたところに、宮本が意外な行動に出た――

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