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心に秘めた想い5
「浮気してほしくない。俺ので……俺のこの手とか口とか身体全部を使って、江藤さんを感じさせたい」
見惚れるような面構えで言い放ち、何故だか恐々と1歩退く。
「すげぇ良いこと言ったくせに、どうして後退りしたんだよ?」
お前のその言葉だけで、身体に火が着いちまったというのにな。腰から下が疼いて堪らない――
「だって江藤さんの目が怖くて……。取って食われそうな感じに見える」
佑輝くんの言葉に自分の思考が読まれたかと思い、一瞬吹き出しそうになった。
両手を拘束された時点で考えたのは、油断した隙を突いて回し蹴りを繰り出して、ベッドに押し倒してやろうと計画したのだが――両手を使えないことを逆手にとって、翻弄するのも悪くないなと思った。
「だったら取って食ってやるよ。服を脱げ」
「へっ!?」
「へっ!? じゃねぇよ。本当は脱がせてやりたいのに縛られたままだからな。さっさと脱げ」
苛立ち任せに足を組んで、そっぽを向きながら告げてやる。言われたことを、さっさとやりやがれってんだ。
「ま、まずは江藤さんの服を――」
「バーロー! 縛られたままじゃ脱げねぇだろうよ。四の五の言わずに早く脱げ!」
俺様の叱責に恐れをなしたのか、泡食った顔して全裸になった宮本。組んでいた足を床に戻して、バランスを取りながら立ち上がると目の前に突っ立った。
「江藤さん……」
宮本が角度をつけて顔を寄せてきたが華麗に無視して、素早く膝をついて分身を咥える。
「ちょっ、いきなり!」
この状況に興奮していたのか、半勃ちだった宮本の分身。口に含んだら更に質量を増した。感じてくれたことを喜びつつ、わざとじゅぷじゅぷと音をたてて顔を前後に動かしてやった。
「うぁっ、ああっ……いい」
動きに合わせて腰をスライドさせてきたので動くのをやめて、裏筋にねっとりと舌を絡ませながら吸いついてみた。
「それ……すげぇ気持ちいい」
震えるような声で告げてきたので、どんな顔しているのかと視線を上げて窺ったら、頬をちょっとだけ染め、蕩けたような表情をしている佑輝くんが自分を見下ろしていた。
(もっと感じさせてやろうじゃないか――)
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