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挿入する

そろそろ我慢の限界だ。挿れたくてたまらなくなった志狼は鉄平のアナルからバイブを抜いた。 鉄平のアナルはトロトロに蕩けたようになっていて、男を誘うようにヒクついていた。 「タマ、ちゃんと息してろよ。今から挿れてやる」 志狼は鉄平のことを「タマ」と呼んだ。子猫のような少年に似合っていると思った。 ヒタリと太くて硬い雄の先端を鉄平のピンク色のアナルにあてた。 「え……」 一気にぶち込みたいのを我慢して、ゆっくりと挿入してゆく。 「ひっ……ア!……あぁあッ!……い、たい……無理! あぅ……抜いてッ!」 鉄平の両脚を抱え上げて慎重に、だが逃げることは許さずにズブズブと沈めていく。 「あ、あ、あ!……はぁああ、うぅッ!……いやぁ!」 一番太いカリ首の部分を越えれば、後は少しの圧で、飲み込まれるように挿っていく。 優しく、容赦なく、少年のアナルに滾った男根を埋めた。 鉄平は目を見開いて、ハッハッと短い呼吸を続ける。 「タマ。大きく息しろ。深呼吸だ」 「ハッ……は──ッ……は──ッ」 大きく息を吸って、吐いて、鉄平の体から力が抜ける。 「いい子だ」 それを見計らって、志狼は腰を蠢かしはじめた。 「や! うごか、ないでぇっ!」 「動かねぇと始まらないし、終わらないだろ」 低く男らしく笑って、ゆるゆると腰を使って責めた。 キツイ締め付けが最高に気持ちよかった。鉄平は体が猫のように柔らかく、志狼の動きにしなやかに合わせた。 もっと感じさせたいと、前立腺をグッと押し上げた。 「ぅあ! やめっ!!」 「ほら、タマのイイところだ」 「やあっ! やだぁあ!……だ、め……それだめぇ……あっ」 鉄平は初めてなのに、しっかりと快楽を感じている。少年のペニスがゆるく勃ち上がりはじめるのを見て、志狼は可愛いいと思った。 「んんぅ……あ!……ふぁッ……やぁあ」 どうやら体の相性もイイようだ。鉄平は甘い声を上げ始めた。 それを見て志狼は本格的に腰を使い出す。 「ひぃ、あ!……あぁああッ!!」 激しく出し入れされて、鉄平が叫ぶように喘いだ。 細い足首を掴み、頭上に倒す。体が柔らかい鉄平はキツイ体位でもしなやかに身をくねらせた。 志狼は上から貫き、掻き回すようにぐぽぐぽと出し入れを繰り返した。 二つ折りにされたような体位で犯され、逃げ場の無い快楽に鉄平はボロボロに涙を零す。 「あ! あ!……あぁッ! やぁ、らっ……も、やだぁ……はぁ、あ!」 どんなに「やめて」と願っても、やめてもらえない。男の思うように揺さぶられ、鳴き続けるしかない。 嫌なのに、気持ちよくてたまらなかった。 「……ッ! ああ、くそ……だめだ。一度イクぞ」 「え……あ! アッアッ、うぅッ……やあ、ア───!!」 志狼はいっそう激しく腰を使い、鉄平の最奥に欲望の証を吐き出した。 「あっ……んぁあ……あ、うそ……あつ、い……」 初めて中出しされた感覚に、鉄平はブルリと震える。お腹の中が熱い。変な感じだ。 志狼は挿入したまま、鉄平を抱きしめて「お前、良すぎる」と囁いた。 鉄平の華奢な体を抱いて起き上がり、対面座位の体位で唇を吸った。 「んぅ……え……」 「まだだ」 唇を触れあわせたまま囁いて、志狼は大きな手で鉄平の小さな頭を掴み引き寄せ、再び深く唇を合わせた。 「ぅうう……あっ! もぉ無理ぃ……ゆるして、ああッ!」 鉄平は四つ脚になり、獣の体位で後ろから志狼に貫かれていた。 ───抑えが効かない。 さんざん遊び歩いて百戦錬磨の志狼にとって、こんなことは初めてだった。どんなに上等の相手とのセックスでも我を忘れるほどではない。 それがこの少年に対しては何度も体位を変えて揺さぶり中出しをしても、まだ抱き足りないのだ。 「も、壊れるぅ……んあ! アッ! アッアッ! やぁあ!!」 「……くそっ!」 このままでは本当に壊しかねない。志狼はさすがにこれで終わらせようと思った。 最後にもう一度、イクときの顔が見たい。この綺麗な色の瞳が快楽の涙で濡れるのを見たかった。 「アッ!」 繋がったまま少年の体を表に返し、正常位で抱き合った。濡れそぼった鉄平のペニスを手で包んで柔らかく愛撫した。 「やらぁ……ああ……もっ無理ぃ!……ぅあ」 「これで終わらせるから、イクときの顔見せてみろ」 「いやぁ、見ないで……ゆるして、願……あ」 イヤイヤと首を振る鉄平の顎を捉え、顔を固定してじっくりと見る。 平凡だと思っていた顔がひどくエロかった。泣き濡れて、頬を染め、眉根を寄せて鳴き声をあげる。 「あっ! ダメッ! だめだめ……イッちゃ、うよぉ!」 「……志狼だ」 「あっあぁッ……え……な、に?」 「志狼、イッちゃうって言いながらイケよ」 これで最後だと、志狼は激しく腰を打ち付けて追い詰めた。 「ぅあ! あ、あ、あ……きもち、ぃいッ、ア! もぅ、イク……し、ろう……も、イッちゃう……あ! イクイクッッ!!」 ガクガクと華奢な体を痙攣させて、今夜一番の絶頂に震えた。 鉄平のイキ顔を見て、志狼も何度めかの白濁を最奥に叩きつけた。 「……くッ!」 ぐっ、ぐっと腰を押し付け、最後の一滴まで少年の中に出しきった。 「……はぁ……あ……あ」 強烈な絶頂に鉄平は意識を失ってしまった。

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