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第78話 嵐の前の ※

俺は虚ろな目を銀ちゃんに向けて、荒く熱い息を吐く。 「凛…挿れただけでいったのか?おまえの身体は淫らだな…」 「はぁっ、はぁっ…、ぎ、んちゃんの…せいだろ…っ。こんなエロい俺は…いや?」 「ふっ、いつも言ってるだろ?俺は、おまえの全てを愛してる。もっと淫らな姿も見せていい。ただし、俺の前だけだぞ。こんなおまえは、絶対に誰にも見せたくない。俺だけのものだ…」 そう言うと、俺の足を高く抱え上げて、上から叩きつけるようにどんどんと腰を打ち付け始めた。 「ああっ、あんっ、まっ…、やぁ…らめ…っ」 いったばかりの敏感になっている身体にすさまじい刺激を受けて、ぞわっと全身に鳥肌が立つ。 俺の内壁にきゅうきゅうと絡み付かれた銀ちゃんの男根が、更に太く硬くなった。 その硬い肉塊が、俺の襞を擦る時の痺れるような気持ち良さに、涙と涎を零して言葉にならない声を上げる。 少しして銀ちゃんが俺の足を下ろし、俺の奥深くに押し付けるようにして腰をねっとりと回した。両手で俺の固くなった乳首を摘み、こりこりと動かす。 「ああっ、いっしょ…、だ…めぇ…っ」 「駄目じゃないだろ…。ここを弄るとおまえの中が俺のを強く締めつける。はあっ、凛…おまえは本当に最高だ」 銀ちゃんが俺を強く抱きしめ、ぴたりと唇を合わせた。濡れた舌をぴちゃぴちゃと絡め合わせ、俺の舌を強く吸い上げる。俺がうっとりと間近の銀ちゃんの目を見つめると、壊れてしまうんじゃないかと思う程の激しい動きで、銀ちゃんが腰を叩き付け始めた。 俺は必死で銀ちゃんにしがみ付き、涙を流して無意識に腰を振る。ひと際奥を突かれた瞬間、足を引きつらせながら白濁を2人の腹の間に飛ばした。 「ひあっ、ああっ、あ…っ、あん…」 「くっ、はあっ、はあっ」 銀ちゃんが男根を最奥に埋めたまま、腰を震わせて熱い飛沫を注ぐ。男根が奥でびくんびくんと震える度に、甘い痺れが俺の身体中に広がっていった。 俺の中の蠢く襞が、銀ちゃんの精液を最後の一滴まで搾り取ると、銀ちゃんが身体を起こしてゆっくりと自身を引き抜いた。 「あっ……」 「ん?どうした…」 思わず伸ばした俺の手を、銀ちゃんがぎゅっと握る。 いつもそうなんだけど、終わって銀ちゃんの身体が離れて行くのが寂しいんだ…。 「……もっとして、銀ちゃんの匂い…つけて…」 言ってから恥ずかしくなって、握ってない方の手で顔を隠す。上から銀ちゃんの大きな溜め息が聞こえて、悲しくなってきた。鼻の奥がツンとなって、泣きそうになった俺の身体を、銀ちゃんの力強い腕が抱きすくめる。 俺の耳の側で、銀ちゃんがまた小さく溜め息を吐いた。 「おまえなぁ…、俺は明日の事を考えて、もっと抱きたいのを我慢してるんだ。なのにおまえは無自覚に俺を煽って…。おまえが誘ったんだからな?俺はもう我慢しないぞ、いいな?」 ぽろりと涙を零して顔を横に向けると、そこには情欲に目を光らせた銀ちゃんの顔があった。 「どうした?なんで泣くんだ…。やっぱり嫌なのか?」 「ち、ちがう…。俺がまたエロい事言ったから、呆れたのかと思った…っ、ふっ、ぐすっ」 銀ちゃんはふっと笑って、俺の涙を吸っていく。 「わかるまで何度でも言ってやるよ。俺は、おまえが何をしても何を言っても、おまえの全てを愛してる。わかったか?あと、覚悟しろよ…」 「わ、かった…っ。俺も、銀ちゃんの全部が大好き…。銀ちゃん…俺をめちゃくちゃにして…」 「はあっ、おまえはまた…っ」 溜め息を吐きながらも銀ちゃんは嬉しそうに笑って、俺の顔を両手で包むと、唇に貪り付いた。

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