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第101話 甘えて甘やかされて ※
「ふっ、んぅっ、ん…っ、あっ」
中の襞を硬い屹立で擦られる激しい快感に、俺は顎を上げ頭を振って乱れる。口の端から涎を垂らしながら、銀ちゃんに合わせて腰を振りまくった。
俺はもっと銀ちゃんの温もりと匂いを感じたくて、銀ちゃんに向かって両手を伸ばす。
銀ちゃんが俺の手を握り、顔を胸に近づけた。そして、胸の印を強く吸って、腰を奥へ奥へと押し付けた。
「ああっ。やら…それっ、おかしくなるぅ…っ」
胸と中からの刺激に、俺は涙を流して高い声を上げ続ける。銀ちゃんは、唇をずらして俺の乳首を舐めてから、俺をきつく抱きしめ、キスをしながら抉るように腰を打ち付けた。
俺は、上も下も身体中に銀ちゃんを感じて、とろとろに蕩けてしまっていた。
俺の耳元で「凛…愛してる」と囁いて、銀ちゃんが最奥に勢いよく精液をかけた。直後に俺も、2人の腹の間に白濁を吐き出す。
俺は、四肢を震わせ熱い息を吐いて、ぼんやりと銀ちゃんを見つめた。
銀ちゃんは、俺の顔や髪や耳に唇を付けて、強く抱きしめてくる。
「凛…、俺の可愛い凛…」
「ん…っ」
耳元で何度も俺の名前を囁く銀ちゃんが愛おしくて、俺は銀ちゃんの髪の毛をそっと撫でた。
俺の旦那様はこんなにかっこよくて、俺限定だけど優しくて、すごく俺を愛してくれる。
自分が愛する人が、同じように自分を愛してくれる事は、奇跡だと思う。
俺は、早いうちからそんな相手に出会えて、とても幸せだ。
俺はもう、銀ちゃん以外なんて考えられない。一生、銀ちゃんの傍にいる。銀ちゃんも、そう誓ってくれたんだ。
だから
この幸せは、揺るぎないものだと思っていた。
ねぇ、銀ちゃん…。
俺たちは、出会わなければよかったのかな…?
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