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第124話 印 ※
見上げた先では、銀ちゃんがとても愛おしそうに俺を見ていた。
「ふふ…、また瞼も鼻も赤くなってるぞ。後で冷やそうな。どうだ、少しは落ち着いたか?おまえ…今、『俺もしっかりしないといけない』とか『我慢しよう』とか思ってるだろ?そういうのも可愛いけど、嫌だとか辛いとか思ったら遠慮なく泣いて甘えろ。俺は泣いてるおまえも可愛くて仕方がないのだから…」
俺は目を丸くして答える。
「すごい…っ。銀ちゃんは俺の事、なんでもわかるんだね。俺ね…銀ちゃんと離れる事を想像するだけで悲しくて不安になってくるんだ…。でも、銀ちゃんこそ家族にあんな事言ってしまって辛いでしょ?ごめんね…、俺のせいで郷から出てきちゃった…」
「おまえのせいじゃなく、俺が自分で選んだ事だ。凛は何も気にするな。俺の事だけ考えてろと言っただろ?俺は、本当におまえさえいれば何にも要らない」
「うん、ありがと…。俺も銀ちゃんの傍にいれれば、それが一番幸せだよ…」
「凛…」
銀ちゃんの顔が近付いて、俺にそっと口付ける。
その時、俺のお腹がぐぅ〜と鳴って、一瞬目を見開いた銀ちゃんが可笑しそうに笑った。
「くくっ…、よし、飯にするか。ふぅ…やばい…。今のですら可愛くて堪らない。俺、おまえの事が好き過ぎておかしくなってるな…」
「もうっ、可愛くないし…。でも、もっと俺を好きになってよ。やばくなっていいから…」
「ああ…これから先もどんどん好きになっていくぞ。それよりも、そんな事を言ってまた俺を煽ってるのか?飯を食べたら、また抱くぞ?」
「うん、いいよ…して?俺、もうずっと銀ちゃんとくっ付いてたい…」
「…っ、はぁ…おまえには敵わないな…。でも、まだ腰が痛いだろ?今日は、ゆっくりとやろうか。とりあえず先に飯だ。作ってくるから寝てるんだぞ」
「あっ、待って!離れるのはやだっ。俺も一緒に行くっ」
俺もしっかりしなきゃ、とは思ったものの、銀ちゃんと少しでも離れるのが嫌で、銀ちゃんに台所まで抱いて連れて行ってもらった。銀ちゃんが作ってる間は、銀ちゃんの腰にしがみ付いていて、食べる時は銀ちゃんの膝の上に座って食べた。全くしっかり出来てないけど、銀ちゃんがずっとにこにこしてたから、思いっきり甘えさせてもらった。
ご飯が終わると、また抱っこで部屋に戻った。
2人で布団に寝転んで、抱き合ってキスをする。銀ちゃんが俺の顔中に口付け、俺も銀ちゃんの顔中にキスを落とした。そのまま首筋に吸い付き、じゅっと強く吸い上げる。顔を離して見ると、しっかりと赤い痕が付いていて、俺は満足気に笑った。そんな俺を見て、銀ちゃんが俺と上下入れ替わり、俺の首に顔を埋めて痛いほど吸った。
「あっ、は…あっ」
ピリッとする感触に、思わず声を上げる。ぺろりと舐めて顔を上げた銀ちゃんも、とても満足そうだった。
お互い服を脱ぎ捨て身体中に痕を付け合う。俺は吸う力が弱いのか、痕が付くけどあまりくっきりとは付かない。銀ちゃんが吸うと、俺とは違って、俺の肌にくっきりとした真っ赤な痕が付いた。
銀ちゃんは、自分で付けた大量の赤い痕を見て苦笑いしてたけど、俺はとても嬉しかった。これは、銀ちゃんの独占欲の印。でも、これだけじゃ足りない。もっともっと銀ちゃんの物だという印を付けて欲しい。
俺は両足を広げ、後孔を指で開いて銀ちゃんを誘う。
ーー早く、中にも銀ちゃんの物だという印を付けて。
荒い息を吐き情欲に目を光らせた銀ちゃんが、俺の後孔に手早く軟膏を塗り込む。自分のそそり立つ大きな屹立にも塗り広げると、俺の後孔に宛がい、ずぷんと一気に突き入れた。
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