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第137話 壊れる身体 ※
俺は、布団に深く潜り込んで、びくびくと震える身体を持て余していた。
ああ…銀ちゃんに触れられたい。熱い舌で口内をかき回して欲しい。あの脈打つ硬い屹立を、後ろの孔に入れて欲しい。激しく俺の奥を突いて欲しい。たくましい腕で、きつく抱いて欲しい。
そんな欲求が身体中に渦巻く。
俺の性器は勝手に立ち上がり、後孔はぴくぴくと収縮を始めていた。
俺はそろりと手を伸ばし、性器を握りかけて慌てて手を引っ込める。
ーー駄目だ…。近くで清が寝ているんだから…。
俺はきつく目を閉じて、一晩中、火照って疼く身体を抱きしめていた。
外が白み始めた頃に、そっと部屋を出てお風呂場へ向かった。白い息を吐きながら服を脱いで、冷えるお風呂場に入りシャワーのコックをひねる。ゆっくりと冷たい水を身体にかけて、まだ奥にくすぶる熱を冷ました。
冷水を浴びてようやく熱が静まってくる。身体が寒さでがたがたと震え出してから、やっとシャワーを止めた。
お風呂場を出て洗面所の鏡を見ると、俺の顔色は白く唇が紫色になっていた。そこまで冷やさないと治まらないこの熱はどうした事なんだろう…。
契約の証の、この胸の印の強力な呪力のせい?長い間、銀ちゃんに触れられてないから?
そう言えば、初めて身体を繋げてからこんなにも触れられない日はなかった。
心だけじゃなく、俺の身体までが銀ちゃんを求めて止まない。
俺は、いつまで耐えることが出来る?
銀ちゃん…早く俺を助けてよ…。銀ちゃんが足りない…。
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