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第139話 壊れる身体 ※

清忠が泊まったあの日から、頻繁に、胸の印から熱が広がり身体の奥が疼くようになった。 我慢できずに俺は、自分の性器を触るがそれだけではイくことが出来ない。 後ろの孔に数本指を入れて動かす。目を閉じ、銀ちゃんに触られてる事を想像しながら、同時に乳首も摘む。銀ちゃんのパジャマを顔に押し当てて、指で感じる所を押しながら数回出し入れすると、すぐに熱い飛沫を吐き出した。 そんな夜を何日か繰り返し、何度目かの自慰の後にふと思った。いつも身体が疼き出すのは、銀ちゃんの布団の中で、銀ちゃんの匂いに包まれている時だ。 匂いに反応して疼く身体が辛い。我慢できなくて自身で慰めるとすぐに果てるんだけど、全然物足りない。銀ちゃんの硬く大きな屹立で奥を突いてもらわなければ、少しも満たされない。 そうやって銀ちゃんの事を考えると、思い出さないようにしようとしてるのに、宗忠さんから聞いた話が頭の中でぐるぐると渦巻き、心は寂しさでぎしぎしと痛み、身体は銀ちゃんを求めてずくずくと熱く震えてしまう。 ーー冬休みの終わりに神社で会った神使が言ってた『呪印がおまえを苦しめる』とはこの事なのかな…。『どうにもならぬ時は来い。呪印を消してやる』とも言ってたけど、この胸の印は消したくない。今はこの印でしか、銀ちゃんと繋がっていないのだから…。 だけど、俺の全身が辛いと悲鳴を上げている。 ーーもういっその事、この世界から消えてしまった方が幸せなんじゃないかーー。 ついにはそんな事を考えてしまう自分が悲しくなった。 身体が熱を持たないように、銀ちゃんの部屋で寝るのをやめればいいのだけど、銀ちゃんの匂いが無いのはあまりにも寂しくて、俺の心が保たない。 だから結局は、毎晩銀ちゃんの布団の上で自慰を繰り返し、虚しさを募らせ、ただでさえ食欲が落ちて力の入らない身体をますます疲れさせていた。

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