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第174話 最愛 ※

俺の首から胸にかけて思う存分口付けた後に、乳首を口に含んで舌で弾く。もう片方は、指で摘んでこりこりと弄り回した。俺は、銀ちゃんの髪の毛に手を挿し入れて、背中をびくんとしならせる。 「あっ、あ…ん、やぁ…」 「俺がいない間、自分で弄ってた?」 「…ん、だってぇ…我慢できな…っ、から…ぁ」 「俺にされてる所を想像した?」 「し、たっ…よ。銀ちゃんが、恋しかった…からっ」 「ふ、ほんと素直で可愛い…。そうか、じゃあ、存分にしてやろう」 そう言って、今度は反対側の乳首を強く吸って、もう片方を指で捏ねて潰す。 「やぁ…っ、あっ」 俺の反応を見て満足気に目を細め、唇をずらせて胸の印に口付けた。途端に身体の奥がどくんと脈打ち、全身に熱が広がっていく。 「ああ…っ、んっ…ふぅ…」 放心状態の俺の顔を両手で挟んで、銀ちゃんが唇に吸い付く。舌で割って入り、俺の口内をぴちゃぴちゃと舐め回した。 しばらくされるがままになっていたけど、ようやく目の焦点が合ってきた俺は、仕返しとばかりに銀ちゃんの舌を吸って軽く噛んだ。 「…っ」 「はぁ…っ、俺ばっかり感じるの、やだ…。銀ちゃんも気持ちよくなって…」 「おまえ…俺がどんな状態かわからないのか?」 にやりと意地悪く口の端を上げて、俺の硬く立ち上がっている性器に、俺以上にびくびくと震える凶器のような男根を押し当てた。 「あ…すご…っ」 「おまえに触れた瞬間から、ずっと我慢してたんだ。本当はすぐにでもおまえの中に入りたい。でも、優しくしたいからゆっくりと触れていたというのに…。いいのか?俺は止まらないぞ」 「いい…。俺だって、ずっと我慢してたんだから。早くいっぱいして…」 「はあ…、やっぱりおまえは、エロ可愛くて最高だな」 銀ちゃんが、俺を力一杯抱きしめたと思ったら、いきなり俺の尻を持ち上げて、蕾に舌を這わせ始めた。 「あっ、だめっ!汚い、から…あ…っ」 銀ちゃんの頭をぐいぐいと押すけど、当然びくともしなくて、俺は羞恥に染まる顔を手で覆って悶えるしかなかった。 唾液で蕾がふやけた頃に、ようやく銀ちゃんが顔を上げた。そして、いつの間に手に取ったのか、軟膏を後孔に塗り込んでいく。久しぶりの銀ちゃんの指の感触に、俺は堪らなくなり腰を蠢かせて銀ちゃんを誘った。 「銀ちゃんっ、も、いいから、してぇ…」 「…っ、まだだっ」 掠れた声でそう言うと、指を増やして俺の孔を広げていく。俺の性器の先端からは、だらだらと蜜が溢れ、後孔はぴくぴくと収縮を繰り返していた。 もう我慢出来なくて、性器に伸ばそうとした手を銀ちゃんに止められる。ちゅぽんと銀ちゃんが指を抜き、俺の足の間に身体を入れて、反り返る屹立を後孔に宛てがった。

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