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第175話 最愛 ※
俺の足を抱え、先走りでぬるついた亀頭を後孔にぐっと押し込んだ。
「ひぁっ、あっ、んっ」
久しぶりに硬く大きな男根に貫かれ、俺は高い声を上げて全身を震わす。銀ちゃんが身体を屈めて俺の唇を塞ぎ、舌を絡めた。銀ちゃんの熱い舌に舌を絡ませて、流れてくる唾液を飲み込む。必死に銀ちゃんの舌を追いかけていると、銀ちゃんがゆっくりと腰を打ち付け始めた。
「ふぅ…っ、んっ、んぅ、あ…っ」
ずっと求めていたモノで、自分では届かなかった奥を突いてもらって、俺は涙を流して蕩けるような快楽に悶える。愛しい人に抱きしめられ、大好きな匂いに包まれて、おかしくなりそうなほど気持ちがいい。
銀ちゃんの腰の動きが、だんだんと緩やかなものから激しいものへと変わる。身体を起こして俺の腰を掴むと、荒い息を吐きながら、ごりゅごりゅと襞を激しく擦った。
「あっ、あっ、きもち…っ」
俺は先端から蜜を垂らし、揺さぶられる動きに合わせて腰を揺らす。そして、震える両手を伸ばして銀ちゃんを呼んだ。
「ふぁ…っ、ぎ、んちゃんっ、ちゅう…してっ」
銀ちゃんが余裕のない顔をして、俺を抱きしめ唇に吸い付いた。俺の口内をぐるりと舐めて、顔中にキスの雨を降らす。その間も腰は動き続けて、俺の中を硬い男根で攻め立てる。
柔らかな内壁が硬い肉塊をぎゅうぎゅうと締めつけ、俺の限界が近付く。
俺が銀ちゃんの腰に足を巻きつけると、銀ちゃんが低く呻いて、男根を奥深くまで二、三度強く突き入れた。直後に大量の飛沫が注がれてくるのを感じて、俺の性器からも白濁が噴き出した。
ぐったりとした俺の髪を撫でて、銀ちゃんが柔らかく唇を食む。そのとても愛おしげな様子に、俺の胸がきゅんと締めつけられた。
「凛…、やっと触れる事が出来た。おまえに触れられないのが本当に辛かった。もうあんな思いは、二度とごめんだ。これからは何があっても離さない。ずっと俺の傍にいてくれ…」
「はぁ…、んっ、もちろんだよ…。俺も辛かった。でも辛かった分、今はすっごく幸せだよ…。銀ちゃん、もう絶対に離れないでね。大好き…っ」
「凛、愛してるぞ」
「うん、へへ…」
久しぶりに繋がって、久しぶりに愛を囁かれて、俺は照れ臭いのを誤魔化すように笑った。
銀ちゃんもイケメンな笑顔で俺に口付けて、再び腰を動かし始める。
「やっ、ち、ちょっと待っ…!もう無理…っ」
「何を言ってる。まだまだ足りないぞ。おまえにも、もっと匂いをつけてやらないとな。覚悟しろよ」
「あっ、そんな…、やぁ…っ」
銀ちゃんの恐ろしい宣言に泣きそうになりながらも、この気持ち良さには抗えなくて、俺も銀ちゃんにしがみ付くと、まだ震えている腰を動かし始めた。
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